エンゼルスなどでプレーしてきたキャベッジ。(C)Getty Images 成し遂げられなかった「日本一」に向け、セ・リーグ覇者である巨人が動いた。 現地時間12月17日には、来季の新外国人としてパイレーツに所属していたトレイ・キャベッジと入…
エンゼルスなどでプレーしてきたキャベッジ。(C)Getty Images
成し遂げられなかった「日本一」に向け、セ・リーグ覇者である巨人が動いた。
現地時間12月17日には、来季の新外国人としてパイレーツに所属していたトレイ・キャベッジと入団合意に達したことが判明した。米紙『Pittsburgh Post Gazette』のアンドリュー・デスティン記者は「パイレーツとの契約を解除した彼は日本の読売ジャイアンツに行くと聞いている」と伝えている。
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現在27歳のキャベッジは逆方向にも飛距離十分の打球が自慢の右投げ左打ちのスラッガー。一塁と外野を守れ、幅広い起用が見込めるマルチさも魅力だ。メジャーリーグでの通算成績は打率.209、2本塁打、OPS.576と乏しいが、マイナー通算では、打率こそ.259ながら、109本塁打、OPS.811と上々のアベレージを記録。エンゼルス傘下3Aでプレーした昨季には、107試合に出場し、打率.306、30本塁打、32盗塁でトリプルスリーを達成していた。
昨オフの時点でアジア球界行きが報じられていたキャベッジを巡っては、オリックスとソフトバンクも争奪戦に参戦していたと見られている。だが、今オフに大型補強を展開する巨人が好条件を提示して口説き落とした形となった。
今オフにライデル・マルティネス(中日から自由契約)と甲斐拓也(ソフトバンクからFA)をそれぞれ大型契約で獲得していた巨人。一方で阪神からFA宣言した大山悠輔の獲得には失敗。補強ポイントの一つでもあった不動の4番の岡本和真の後ろに入る「5番の穴埋め」が出来ずにいた。
MLB通算2本塁打の新助っ人がどこまで日本球界に馴染めるかという不透明な要素はもちろんある。ただ、マイナーでトリプルスリーを達成したポテンシャルの高さが売りで、27歳と伸びしろもあるキャベッジが打線強化のカギを握るのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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