33番が兄のソウ(聡)で、35番が弟のヨウ(耀)。まずはそこから覚えよう。 瓜二つの双子の宮本聡と耀(ともに2年)は、福岡第…
33番が兄のソウ(聡)で、35番が弟のヨウ(耀)。まずはそこから覚えよう。
瓜二つの双子の宮本聡と耀(ともに2年)は、福岡第一高校(福岡県)の屋台骨となる2ガード。「2人とも身長が低いんですけど、その中でも2人でのディフェンスは誰よりも自信があります」と聡が言うように、ディフェンスでは無尽蔵のスタミナ、スピード、そして阿吽の呼吸でプレッシャーをかけ続けて相手の歯車を狂わせる。
オフェンスでは、主に聡が司令塔としてゲームをコントロール。「自分は勝負のかかった場面で決める自信がある方なので、そこをチームから任せられるようになりたい」と話す耀は、兄よりも積極的にリングにアタックする。聡がポイントガード、耀がシューティングガードよりでプレーする役割分担は、中学時代から続いているという。今では2人そろってプレーの幅を広げる努力も欠かさない。
「どうしてもオフェンスが手詰まりになってしまうので、僕も3ポイントシュートやドライブで得点を取りにいけるようにしたいと思っています」(聡)
「ボール運びでミスを犯してはいけないので、自分ももっとプレーメイクできるようなガードにならなければいけないです」(耀)
今年の福岡第一は、1人で20点、30点を稼ぐようなスコアラーは不在。ディフェンス同様、オフェンスでもいかにコートに立つ5人が連動できるかがポイントだ。それだけに真骨頂の「堅守速攻」で主導権を握るには宮本ツインズのパフォーマンスが大きな鍵を握る。
「自分たちは2年生ですけど、コートに立てば学年は関係ないです。自分たちの得点とアシストが伸びればチームもいい方向に行きますし、福岡第一のガードを任せられられている以上、責任を持ってチームを勝たせなければといけない。ウインターカップではチームを勝たせられるガードになりたいです」(耀)
今年からスタメンの座を勝ち取った2人は、昨年よりも大きな期待を背負って2度目のウインターカップに挑む。チームを引っ張る自覚と責任を持ってコートに立ち、見据えるのは大会連覇のみだ。
文=小沼克年