角田は着実に成長を遂げているが、それでもレッドブルのシートは遠いのか(C)Getty Images F1参戦から4シーズンが経過した角田裕毅(RB)は、レッドブルへの昇格有力候補とも囁かれる中、その可能性について海外メディアも大きな関心を寄…

角田は着実に成長を遂げているが、それでもレッドブルのシートは遠いのか(C)Getty Images

 F1参戦から4シーズンが経過した角田裕毅(RB)は、レッドブルへの昇格有力候補とも囁かれる中、その可能性について海外メディアも大きな関心を寄せている。英モータースポーツサイト『F1 OVERSTEER』が現地時間12月16日、角田とレッドブル首脳との関係性を論じるトピックを配信した。今月、角田も参加し行われた、アブダビテストの様子なども伝えている。

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 契約解除が噂されるセルジオ・ペレスの後任に名前が挙がっている角田だが、同メディアはチーム代表のクリスチャン・ホーナーの角田への評価が現在も決して高いものではなく、「ホーナーはツノダに完全には納得していない」などと綴っている。

 他にも、「ホーナーは以前からツノダに対して懸念を抱いており、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして適任かどうかについて疑問視している」と指摘。また、シーズン終了直後に行われたアブダビテストでの一幕を振り返り、「残念ながらツノダがアピールすべき最も重要な人物たちはその場にいなかった」と当時の様子を伝えており、「ホーナーと技術責任者のピエール・ワシェはツノダがマシンに乗る前にヤス・マリーナ・サーキットを後にしていた」と回想している。

 また、「リアム・ローソンを昇格させるのは経験不足というリスクがあるものの、ホーナーがツノダのテストでの走りを直接確認しようともしなかったことは、2025年のフルタイムのシートを彼に与えるつもりがあまりないことを示唆している」と説明。チーム代表による角田への評価を読み解いている。

 さらに同メディアは、「ツノダにとって問題なのは、今年レッドブルへ昇格できなければ、彼が姉妹チームで100戦以上にわたってレースをしたドライバーになるということだ」と主張。続けて、「ツノダはすでにダニール・クビアトの記録を破り、RB(過去の名称含む)で最も多くのレースに出場したドライバーとなっている。さらに、セバスチャン・ブエミやカルロス・サインツといった、レッドブル昇格を果たせなかったドライバーたちを大きく上回っている」として、長期在籍となっていることへの懸念を示している。

 やはり角田のトップチーム昇格は見えないままなのか。F1キャリア5年目を迎える日本人ドライバーに、さらなるステップアップの機会が巡ってくることを願うばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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