根尾は心機一転、背番号30でリスタートする(C)産経新聞社 中日は12月16日、選手の背番号変更ならびに移籍選手・新コーチングスタッフの背番号を発表。若手や中堅を中心に、複数選手の背番号が変わった。【関連記事】中日、新人の背番号を発表 既存…

根尾は心機一転、背番号30でリスタートする(C)産経新聞社

 中日は12月16日、選手の背番号変更ならびに移籍選手・新コーチングスタッフの背番号を発表。若手や中堅を中心に、複数選手の背番号が変わった。

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■根尾の「7」は福永に

 最大の注目は根尾昂の変更だろう。プロ入り時から付けていた「7」と決別し、来季からは「30」を背負うことになった。井上一樹新監督が「投手らしい番号を」と提案し、本人も了承した形だ。

 中日の投手で「30」というと、かつては坂東英二(1959~60年、63-64年)や郭源治(1981-85年)が付けていた。近年は野手のイメージが強い番号なだけに、根尾には新たな「30」番像をつくってもらいたい。

 根尾の「7」を引き継ぐのは福永裕基。プロ2年間は「68」を背負い、今季は規定未満ながら打率.306、6本塁打を記録。支配下ドラフト最下位からの逆襲を見せ、実力で一桁番号を手にした。来季以降もチームの主軸として活躍することが期待される。

 松木平優太も「69」から「29」に変更された。7月に支配下登録されると、シーズン終了までに8試合で先発。2勝、防御率3.70とまずまずの内容を見せた。「29」は鈴木孝政や山井大介(現コーチ)など名投手が背負ってきた番号。松木平もこの系譜に続きたい。

 その他にも鵜飼航丞が「4」からダヤン・ビシエド(今季限りで退団)の「66」になったり、2022年ドラ1・仲地礼亜が「31」から「26」に変更されるなど、さまざまな動きが見られた。背番号が変わった選手たちには、心機一転頑張ってもらいたいものだ。

■田島コーチの「98」は驚きの一言

 新コーチングスタッフの背番号でも、いくつか注目ポイントがあった。

 まずは井上新監督の「99」復活。オルランド・カリステから譲り受ける形で、現役時代の背番号が戻ってきた(※カリステは「4」に変更)。前回中日で指導者をしていた時(2010-13年)も「99」を背負っており、古くからのファンにはしっくり来るのではないか。

 小山伸一郎投手統括コーチの「77」、田島慎二投手コーチの「98」も見逃せない。ともに中日にとっては特別な番号だからだ。「77」は言うまでもなく星野仙一元監督が、「98」は2021年に急逝した木下雄介投手が背負っていた。

 小山コーチは星野第2次政権の1997年に中日入り。「77」からはその縁を感じさせてくれるし、21年ぶりのチーム帰還に伴う意気込みも垣間見える。

 一方で「98」は木下投手亡き後、3シーズンにわたり空き番号になっていた。田島コーチが新任早々につけるのは、正直驚きの方が大きい。それだけ引き継ぐのは重い番号という認識だ。ともに救援投手だったこともあり、ブルペンを支える決意の表れだろうか。

 背番号はその人の代名詞になるもので、脈々と続く系譜や重みが存在する。その番号にふさわしい働きを期待するのみだ。

[文:尾張はじめ]

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