阪神入りが決定的となったデュプランティア。(C)Getty Images 阪神は、新体制下での覇権奪回に向け、投手陣のテコ入れに余念がない。 現地時間12月16日、米移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』は、ダイヤモンドバックス…

阪神入りが決定的となったデュプランティア。(C)Getty Images

 阪神は、新体制下での覇権奪回に向け、投手陣のテコ入れに余念がない。

 現地時間12月16日、米移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』は、ダイヤモンドバックスに在籍した右腕ジョン・デュプランティアが来季から阪神でプレーすると伝えた。契約年数などは不明だが、「次の春にはブルワーズのキャンプに参加予定選手だったが、日本の阪神での機会を求めて自由契約になった」と移籍が決定的であることを伝えている。

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 現在30歳のデュプランティアは、16年ドラフト3巡目でダイヤモンドバックスに入団すると、19年にメジャーデビュー。以降は先発とリリーフを兼任したが、大舞台では定着できずに苦闘。22年オフにドジャースを契約してからは3球団に在籍。いずれもメジャーでの登板機会には恵まれなかった。

 それでもポテンシャルの高さは折り紙付きだ。持ち球は最速97.8マイル(約157.5キロ)、平均95マイル(約153キロ)の4シームを軸に、130キロ台のチェンジアップ、スライダー、ナックルカーブ、カットボールを投げ分ける。

 制球力にやや難が残るが、それを差し引いても余りある奪三振力は魅力だ。実際、マイナーでの通算奪三振率は10.45と高い。今季の3Aでも23登板(7先発)で与四球率こそ6.47だが、奪三振率は10.99とハイアベレージを記録している。投手の再構築、いわゆる“魔改造化”に定評のある阪神であれば、ハマる可能性もゼロではない。

 すでに来季の助っ人5人体制化を明言している阪神。投手陣では契約延長済みのハビー・ゲラとジェレミー・ビーズリーに加え、獲得が囁かれるニック・ネルソンの並びが有力。そこにデュプランティアが入るとなれば、残す強化ポイントは、ケストン・ヒウラなどの名が挙がる助っ人打者の選定となる。

 藤川球児新監督の下で、若手育成とリーグ制覇を睨む阪神。そのためには助っ人の強化は肝となるため、おぼろげに見えてきた構想は実に興味深い。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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