日本代表FW・三笘薫のビッグクラブ移籍には、小さくない“障害”があるようだ。【映像】三笘薫の去就予測をするロマーノ記者 2022年からブライトンで活躍する三笘は、プレミアリーグの強豪との対戦でも随所で違いを作り出してきた。しかし、イタリア…

 日本代表FW・三笘薫のビッグクラブ移籍には、小さくない“障害”があるようだ。

【映像】三笘薫の去就予測をするロマーノ記者

 2022年からブライトンで活躍する三笘は、プレミアリーグの強豪との対戦でも随所で違いを作り出してきた。しかし、イタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ記者によれば、ビッグクラブ移籍は簡単ではないという。12月15日の『ABEMAスポーツタイム』で日本のテレビに初登場し、裏事情を解説した。

 ロマーノ記者は移籍専門ジャーナリストで、情報の確度の高さは折り紙付き。そのためSNSの総フォロワー数が9000万人を超え、移籍がほぼ確定した時に綴る「Here we go!」は世界中で大バズりする。

 まずロマーノ記者は三笘について、「三笘は非常にハイレベルで、ファンタスティックだ」と賞賛。そして「ブライトンは世界中から優れた選手を発掘し、とても素晴らしいプレーをするクラブ。その中でも三笘はスペシャルな存在だと思う」と続けた。

 しかし、「移籍への支障」もあるという。「簡単に放出を許さないクラブの方針だね。これはチームに対する賞賛だけど、ブライトンは移籍交渉が極めて難しいクラブなんだ」と、移籍専門ジャーナリストならではの裏事情を明かした。

 確かにブライトンは、「発掘→育成→売却」を経営の柱にするクラブ。簡単に言えば、「選手を安く買って、高く売る」を信条とする。例えば近年は以下のようなビッグディールを成功させてきた。

MFモイセス・カイセド(現チェルシー):2820万ユーロで獲得→1億1600万ユーロで売却
MFアクレシス・マクアリスター(現リヴァプール):800万ユーロで獲得→4200万ユーロで売却
MFイブ・ビスマ(現トッテナム):1680万ユーロで獲得→2980万ユーロで売却
DFマルク・ククレジャ(現チェルシー):1800万ユーロで獲得→6530万ユーロで売却
DFベン・ホワイト(現アーセナル):ユース時代にフリーで獲得→5850万ユーロで売却

 少なくとも獲得時の2倍、移籍市場で人気が出ているなら3倍、4倍、5倍の値札で売却しているのだ。つまりブライトンは欧州サッカー界でも屈指の“タフネゴシエーター”であり、ロマーノ記者が「移籍交渉が極めて難しいクラブ」と語ったのもそれゆえだろう。

 川崎フロンターレから300万ユーロで獲得した三笘の市場価値は、現在すでに4500万ユーロ。ブライトンの経営方針はもちろん、現行契約も2027年まで残っているため、確かに安売りされる可能性は低い。ビッグクラブが三笘を引き抜くには、ブライトンという強敵も納得がいくビッグオファーを出す必要があるのだ。

 なお、ロマーノ記者は独占インタビューで、スクープの舞台裏、仕事の流儀、そして久保建英の移籍予測なども存分に語っている。

(ABEMAスポーツタイム)