「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦9月18~24日/賞金総額100万ドル/ハードコート)のシングルス1回戦で、第5シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)がカル…

「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦9月18~24日/賞金総額100万ドル/ハードコート)のシングルス1回戦で、第5シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)がカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)を6-3 6-3で下し、2回戦に駒を進めた。チブルコバはシーズンの終わりに向け、力強いフィニッシュを目指している。

 8月にニューヘブンで決勝に至り今季最良の成績を挙げたあと、チブルコバはその勢いに乗っている。

 彼女はそれを東京にも持ち込み、あっという間に5-1とリードを奪った。スアレス ナバロは、4度のデュースがあった第7ゲームでブレークを果たし、挽回しそうな兆候を見せたがそれも束の間だった。

 昨年のツアー最終戦で優勝したチブルコバは、第2セットの第3ゲームでブレークを果たし、また最終ゲームでもラブゲームでブレークした。

 今年のチブルコバにとって、こうもうまくいくことは稀だった。昨年の4タイトルに続く期待の重みは、彼女にとって過剰なものとなってしまっていたのだ。

「アメリカへの旅のあと、シンシナティの3回戦で(ジョハナ・)コンタに敗れたとはいえ、自分がカムバックしつつあると感じ始めたの」とチブルコバは打ち明けた。

「それからニューヘブンで、決勝で敗れはしたけれど、私は本当にもう少しで優勝というところまで迫った。そして今、私はここ一年でもっともよい状態にあると感じている」と彼女は言う。

「私は自分に大きなプレッシャーをかけてしまっていた。今年も(昨年と)同じくらい素晴らしい年を繰り返さなければいけないと思ってしまっていたの。でも、今の私はもうそのプレッシャーを感じていない。私は、自分がよい調子を取り戻し、この大会、そしてほかのアジアの大会のため活力を感じているという事実を楽しみたい。私はこのチャンスをつかみたいの」

 チブルコバは次のラウンドで、カテリーナ・シニアコバ(チェコ)と対戦する。シニアコバは予選勝者のヤナ・セペロバ(スロバキア)を1-6 6-3 6-4で退けた。

 やはり予選を勝ち上がったマグダ・リネッテ(ポーランド)は、ニューヘブンでチブルコバを倒したダリア・ガブリロワ(オーストラリア)を2-6 6-0 7-6(3)で倒す番狂わせを演じた。

 第2シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)の試合は水曜日に行われる。対戦相手はリネッテだ。

 アグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)のウイルス疾患による棄権のあと、シードを獲得したカロリーヌ・ガルシア(フランス/第9シード)は、ラッキールーザーのアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)を6-4 6-3で破った。ガルシアは次の2回戦で、ワールドカード(主催者推薦枠)で出場した日本の奈良くるみ(安藤証券)と対戦する。

 シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)は、やはりワイルドカードで出場した尾﨑里紗(江崎グリコ)を6-2 7-6(5)で下した。ロジャーズは2回戦で前年度優勝者で第3シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と対戦する。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「東レPPO」の1回戦でカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)を下した第5シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)(写真◎Getty Images)

Photo: TOKYO, JAPAN - SEPTEMBER 19: Dominika Cibulkova of Slovakia plays a forehand in her match against Carla Suarez Navarro of Spain@ during day two of the Toray Pan Pacific Open Tennis At Ariake Coliseum on September 19, 2017 in Tokyo, Japan. (Photo by Koji Watanabe/Getty Images)