地下格出身のBD戦士を相手に、極真世界大会3位で日本王者の強烈すぎるロー攻撃が炸裂。思わずレフェリーが割って入る衝撃TKOにファンから「極真のローは痛いんだよ…」「腹も足ももう真っ赤」など悲痛な声が上がった。【映像】極真王者…

 地下格出身のBD戦士を相手に、極真世界大会3位で日本王者の強烈すぎるロー攻撃が炸裂。思わずレフェリーが割って入る衝撃TKOにファンから「極真のローは痛いんだよ…」「腹も足ももう真っ赤」など悲痛な声が上がった。

【映像】極真王者、地下格BD戦士を衝撃TKO

 12月15日後楽園ホールで開催された「RISE184」。かずややねんけど(猛者連本部)と鞠谷貴大(魁塾)の対戦は、鞠谷の極真仕込みのローキック無限地獄が炸裂。”打たれ強さ”で定評のあるブレイキングダウン出身ファイターの足を粉砕し「止めてあげて」「もうタオルを」など悲痛な声が相次いだ。

 ともにプロデビュー戦、バックボーンの「地下格闘技 vs 極真空手」が全面に出た対戦。長年地下格闘技で活躍してきた”祇園の暴君”ことかずややねんけどは、朝倉未来がCEOを務める”ブレイキングダウン”参戦歴もある。対する鞠谷は、全日本極真連合会主催の世界大会で3位、さらに全日本制覇2度を誇る空手のエリート。皇治主催の”NARIAGARI"にも出場するなどストーリーラインは豊富な一戦だ。

 開始とともに得意の剛腕パンチを振るうかずやに、極真モンスター鞠谷は、相手の太ももやカーフを集中攻撃。繋ぎで放つミドルも強烈だ。ローが効いたかずやは、すでに腰が引けパンチに勢いはない。それでも鞠谷は黙々とかずやのローを削り続ける。

「打たれ強さに定評がある」というかずやだが、鞠谷の手数に耐える場面が続く。ABEMAの解説の一馬は「右の腹がミミズ腫れになってますよ…」とダメージの大きさを指摘。ファンも試合開始1分を過ぎたあたりから「もう足やばそう」「足きいとる」「もう口開いてる」と心配の声を寄せる。鞠谷は打ち下ろすような特有のローキックに加え至近距離でのパンチも入れ始め、完全に心を折りに行くが、かずやはなんとか耐え抜いてラウンドをしのいだ。

 2ラウンド、かずやが反撃のストレートを見せるが、鞠谷は淡々とローとボディへのヒザ。「極真のローは痛いんだよ」「極真の下段はきつい」「フラフラやん」など悲痛な声が挙がり始める一方、猛攻を受けても立ち続けるかずやに「打たれ強い」「かずや頑張れ」と声援もちらほら。

 2ラウンド後半、鞠谷の攻撃は完全にかずやの左の太ももに集中。重い蹴りの「バコッ、バコッ」と鈍い音が響き渡るなか、レフェリーがかずやにスタンディングダウンを宣告。試合再開後も鞠谷が右、左と容赦なくかずやの左足を蹴りあげると「もうタオル投げて」「もう終わりかな」「止めてあげて」「セコンド止めてやれ」の大合唱。

 一方的な試合ながら2ラウンドを乗り切ったかずやに「嫌倒れしないな…」「ナイスガッツやねんけど」と応援が大きくなる。ゲスト解説の那須川龍心も「こういう選手を倒すのは意識を断ち切る倒し方じゃないと効かない。意識がある限りはずっと立ち続けるタイプ」とかずやの折れない心に言及した。
 
  最終3ラウンド、そんなかずやに鞠谷は腹を決めたか、左足へ強烈なローを1発、2発、3発、4発と完全に壊しモードに…。フラフラで戦える状況ではないかずやの様子をみたレフェリーが、ラウンド開始1分で試合を止めた。試合展開としては鞠谷の圧勝に終わったが、最後まで絶対に倒れないかずやの矜持に「よく頑張った」「根性は評価する」という声も多かった。