◆バレーボール ▽全日本選手権 第4日(15日、Asueアリーナ大阪) 準決勝が行われ、男子は14年ぶりの日本一を狙うサントリーが、21年大会王者の名古屋にストレート勝ちで決勝進出を決めた。高橋藍(らん、23)は16得点を挙げ、サントリー加…

◆バレーボール ▽全日本選手権 第4日(15日、Asueアリーナ大阪)

 準決勝が行われ、男子は14年ぶりの日本一を狙うサントリーが、21年大会王者の名古屋にストレート勝ちで決勝進出を決めた。高橋藍(らん、23)は16得点を挙げ、サントリー加入後初のタイトル獲得に王手をかけた。西田有志(24)らを擁する昨年大会覇者の大阪Bは、3―1で日鉄堺に勝利した。女子は、姫路と久光がそれぞれ決勝に進出。女子は21日に、男子は22日に決勝が行われる。

 2010年大会以来の頂点は目前だ。サントリーは14日の準々決勝・STINGS愛知戦に続き、SVリーグ上位の名古屋も連破して決勝進出。16得点でチームの先頭に立った藍は「相手のサーブに対してサイドアウトを取り切れていたという部分が、勝ちにつながったと思う。今日は自分たちが完璧に近いバレーボールを出せたんじゃないかと思います」と胸を張った。

 名古屋とは、先週のリーグ戦で対戦。1勝1敗だった。今回、チームで細かいポジショニングを修正し、相手エースのアブデルアジズ(32)らの強烈サーブに巧みに対応。ここでつくり出したチャンスを藍や、この日チーム最多22点を挙げたムセルスキー(36)が確実に決め切った。

 藍はイタリアで3シーズン活躍し、今季は初めて国内リーグでプレー。今夏はパリ五輪を戦うなど、多忙な1年を過ごしている。「自分自身、初めての天皇杯だったので(大学生との対戦などが)新しい感覚というか、新鮮な感じがある」と楽しむ23歳が、サントリーでの初タイトルを引き寄せる。(瀬川 楓花)