ソトの流出は痛手だが、チーム方針を改める機会にもなりそうだ(C)Getty Images 今オフのFA市場において、最も注目を集めたフアン・ソトはメッツを新天地に選んだ。新たに15年総額7億6500万ドル(約1148億円)という契約が結ばれ…
ソトの流出は痛手だが、チーム方針を改める機会にもなりそうだ(C)Getty Images
今オフのFA市場において、最も注目を集めたフアン・ソトはメッツを新天地に選んだ。新たに15年総額7億6500万ドル(約1148億円)という契約が結ばれ、前所属のヤンキースはわずか1シーズンでソトを手放す結果となった。
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シーズン終了とともにヤンキースからFAとなったソトは、ウィンターミーティング開催前にメッツとの契約が発表されている。その直後、ヤンキースの地元メディアやファンからは落胆の声の他、引き止めに失敗した球団首脳陣へのバッシングも少なくなかった。何より、同都市を拠点とする“宿敵”への移籍とあって、ヤンキースやメッツへの過激な反響があったことなども伝えられている。
もちろん、今季41本塁打を放ったソトが不在となり、ヤンキースとしては戦力的にも痛手であることは間違いない。だが、新シーズンに向け、今回の流出をポジティブにとらえる声もあるようだ。地元メディア『EMPIRE SPORTS MEDIA』が現地時間12月14日(日本時間15日)、「ソトの損失は、根本的な改善のきっかけとなる可能性がある」と銘打ったトピックを配信した。
その中で同メディアは、「ソトが在籍していたとしても、ヤンキースは28度目のワールドシリーズ制覇に向けてあまりに多くの弱点を抱えていた。ヤンキースは複数の重要な分野で改善し、リーグ全体からの尊敬を取り戻すチャンスを得た」などと見通し、さらに、「より優れたオールラウンドなチームになるチャンスがある」と期待を寄せている。
また、ソトとの契約延長に充てるつもりだった資金で複数の選手獲得が見込めるとして、「一人のスター選手に頼るのではなく、よりバランスの取れたロースターを構築が可能となる。外野手の補強に加え、内野の中核を強化し、一塁手の問題を解決することもできる」と主張。
加えて同メディアは、「ヤンキースはすでにディフェンスの補強で動きをみせている」として、マックス・フリード、デビン・ウィリアムズの獲得を振り返りながら、「開幕前までに打順も強化する決意を示している」と綴っており、ブライアン・キャッシュマンGMのコメントを掲載。「2025年に向けて後退も降伏もしない」「まだ仕事は終わっていない。今が攻勢に出る時だ」などと述べていたことなどを紹介している。
大物流出がきっかけとなり、どのようなチームへと変貌を遂げるか。来季こそ世界一を目指すヤンキースの巻き返しはすでに始まっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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