【有馬記念／前走ローテ】ドウデュースの連覇に「0.1.1.3」の黄信号　逆転候補は“名馬の足跡”を歩む1頭

中山競馬場で行われる第69回有馬記念（22日／GI、芝2500m）のデータを紹介する。今年は、ゼンノロブロイ以来の秋古馬三冠制覇を狙うドウデュース、3歳世代からダービー馬ダノンデサイルと菊花賞馬アーバンシック、牝馬からはエリザベス女王杯優勝…

中山競馬場で行われる第69回有馬記念（22日／GI、芝2500m）のデータを紹介する。

今年は、ゼンノロブロイ以来の秋古馬三冠制覇を狙うドウデュース、3歳世代からダービー馬ダノンデサイルと菊花賞馬アーバンシック、牝馬からはエリザベス女王杯優勝のスタニングローズら各路線からグランプリにふさわしい豪華メンバーが集結。

ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

◆【有馬記念2024予想／特集】出走予定・ファン投票・枠順、予想オッズetc.　20年ぶりの秋古馬三冠にドウデュースが挑む　お役立ち馬券攻略ガイド

■古馬王道戦線組の好走パターン

1年の総決算となる有馬記念は「グランプリ」と冠するだけあり、好走歴のある前走ローテにも豪華なレース名が並ぶ。

そのなかでもジャパンカップと天皇賞・秋が3勝で最多の勝ち馬を輩出し、続いて菊花賞からが2勝、以下アルゼンチン共和国杯と豪G1コックスプレートがそれぞれ1勝ずつ。今年はこれらすべてのレースから出走予定馬がいる状況となっている。

・ジャパンカップ【3.3.4.41】・天皇賞・秋【3.2.1.11】・菊花賞【2.2.2.9】・アルゼンチン共和国杯【1.0.0.7】・コックスプレート【1.0.0.0】・エリザベス女王杯【0.2.1.23】・凱旋門賞【0.1.2.6】

まずはなんと言っても1番人気が予想されるドウデュースがいる前走ジャパンカップ組について。こちらは前走掲示板内だった馬たちが【3.3.4.11】と、好走馬はすべてここからで、6着以下からの巻き返しは過去10年で1度もない。

しかしながらドウデュース安泰か、と言うとそうもいかないデータも。ジャパンカップ1着馬は【0.1.1.3】と勝ち馬なし。過去10年で5頭の出走に留まっているので母数は少ないものの、2着と3着が1度ずつなのも気になるポイント。

そもそも過去にジャパンカップと有馬記念を連勝した馬は4頭のみで、直近でも2006年のディープインパクトまで遡る。ドウデュースは「史上3頭目の秋古馬三冠制覇なるか」というところが注目されているが、もはやジャパンカップからの連勝ということが至難の業であるということは覚えておきたい。

なお、同世代のジャスティンパレスが当てはまっているジャパンカップ5着馬は【0.1.1.1】で、馬券内率66.7%と同1着馬より高い。元々この組の好走馬のボリュームゾーンは3,4,5着馬の巻き返し勢。ジャスティンパレスは前走で人気しすぎた感があり、オッズに反動が出ればおいしい。妙味を求めるならこちらか。

同じく3勝を挙げている天皇賞・秋からの直行組は、前走ジャパンカップ組よりもさらに結果が直結するローテで、前走3着内までで【3.1.1.3】と、好走馬のほとんどを占めている。今年は傾向合致の3着馬ホウオウビスケッツが登録しているが残念ながら除外対象で、この組からはファン投票3位で前走6着のベラジオオペラが出走予定。

同馬は春に大阪杯を勝ち世代トップクラスの実力を証明。弱い弱いと囁かれてきた4歳世代だが、秋のGI戦線では好走馬多数。好走傾向には合致しない天皇賞・秋6着という着順も、この組で唯一4着以下から好走した2019年のサートゥルナーリアと同じ着順であり、往々にして起こり得る「例外」に賭けるならこの馬か。