巨人二塁手のベストナイン選出は37年ぶり 29歳でキャリアイヤーを過ごした。今季4年ぶりにセ・リーグ制覇を果たした巨人。中でも存在感を発揮したのが吉川尚輝だった。卓越した二塁守備に加え、打率.287はチームトップ。オフは“2冠”を手にし、「…
巨人二塁手のベストナイン選出は37年ぶり
29歳でキャリアイヤーを過ごした。今季4年ぶりにセ・リーグ制覇を果たした巨人。中でも存在感を発揮したのが吉川尚輝だった。卓越した二塁守備に加え、打率.287はチームトップ。オフは“2冠”を手にし、「本当に最強だった」と巨人ファンからの感謝を送られた。
中京学院大から2016年ドラフト1位で巨人入り。高い身体能力と資質から常に期待を浴びてきたが、腰痛や死球による骨折なども経験し、なかなか1年間を通じて稼働できなかった。しかし今季は開幕戦から全試合でスタメン出場を続けると、下位打線から徐々に上位打線を務めることが増え、優勝争いが激化した9月からは3番に定着した。
9月は24試合で打率.375、OPS.933と出色の成績を残し、リーグ優勝に大きく貢献。8月23日の中日戦(東京ドーム)からは自己最長の27試合連続出塁を記録した。ただ、最終盤に死球を受けた影響でポストシーズンの出場はできず、不完全燃焼の終わりとなったものの、レギュラーシーズンでは自身初の143試合スタメン出場を果たした。
オフには広島の名手・菊池涼介内野手を抑え、自身初のゴールデン・グラブ賞を受賞した。さらに、ベストナインにもDeNAの牧秀悟を僅差で退けて戴冠。巨人の二塁手部門での選出は1987年の篠塚利夫以来、37年ぶりの偉業だった。そして最優秀選手賞にも、同僚の菅野智之投手、岡本和真内野手、戸郷翔征投手に次ぐ4位と充実のシーズンが評価された。
チームの屋台骨を支えた吉川の功績に改めてファンは注目。「ベストナイン最高すぎ」「エグいな吉川尚輝、ダブルやん」「まじですげえ」「この活躍待ってた」と賛辞が送られている。リーグ連覇、そして今年逃した日本シリーズ進出に向け、来期以降の活躍にも期待が集まる。(Full-Count編集部)