門脇も次世代の巨人を支える人材として期待されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 今季4季ぶりのリーグ優勝を果たした巨人も大命題の日本一には手が届かなかった。 来季改めて、リーグ連覇、日本一を目指す中で阿部慎之助監督…
門脇も次世代の巨人を支える人材として期待されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
今季4季ぶりのリーグ優勝を果たした巨人も大命題の日本一には手が届かなかった。
来季改めて、リーグ連覇、日本一を目指す中で阿部慎之助監督が打ち出した新機軸にも注目が高まっている。
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現在ハワイで優勝旅行中の場で阿部監督が来季、20年ぶりに主将を置かないことを明言。
理由としては「全員がキャプテンと思ってやってほしい」として、常勝軍団を築く上で、個々の意識を高めることを目的とした。
また、伝統ある巨人軍の主将といえば、歴代務めた選手たちの顔ぶれも錚々たるもの。
川上哲治、長嶋茂雄、王貞治らレジェンドたちが務めてきたことでも知られ、一時空位となっていたが、06年に小久保裕紀氏が就任したことで復活。07年から14年まで現役時代の阿部監督、その後は15年から坂本勇人が8季にわたって務めた。
23年シーズンからは岡本和真にバトンタッチ、副将として吉川尚輝もチームをともに支えた。
20年ぶりの主将制廃止、ここから伝わるメッセ―ジは、チームには門脇誠、秋広優人、浅野翔吾など今後本格覚醒が期待されるヤングジャイアンツも多いとあって、それぞれがチームを引っ張る意識を持つことで、より力を結集できる意味も持つ。
一方で、チームがいざ不振に陥ったときの対処法も注目となる。長いシーズンでは必ず勝ち星を重ねられない時期も出てくる。そういった苦しいときに一言で雰囲気を変えたり、チームを鼓舞する言動が主将には期待されているとあって、主将不在の中で空中分解となるのは避けたいところ。
ただ、幸いチームにはここまで主将経験を持つベテランの坂本なども在籍するとあって、苦しいときには背中を押す役割も託されそうだ。
プラスアルファの材料としては、重責から解き放たれた主砲、岡本の来季パフォーマンスも注目となる。今季は143試合全てに4番として出場、打率.280、リーグ2位の27本塁打、83打点と先頭に立ってチームをけん引。4季ぶりのリーグ優勝に導いた。
元から責任感の強さで知られる強打者が、「4番」の使命だけに専念することでどんなハイパフォーマンスにつながるのか、この意味では期待が高まる。
来季はリーグ優勝を果たした巨人に向けて、他球団も警戒感を強めてくるのは間違いない。主将制廃止に伴い、チームにどんな地殻変動が起きるのか。今後も注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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