男子テニスで世界ランク2位のA・ズベレフ(ドイツ)は、2024年シーズンで797本のサービスエースを記録し、今季のサービスエース数トップとなった。しかし、サービスエース数は減少傾向にある。>>【総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合】ランキ…
男子テニスで世界ランク2位のA・ズベレフ(ドイツ)は、2024年シーズンで797本のサービスエースを記録し、今季のサービスエース数トップとなった。しかし、サービスエース数は減少傾向にある。
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今季はサービスエースの記録が開始された1991年にG・フォルジェ(フランス)が595本でトップとなって以来、試合数の少なかったコロナ禍の2020年を除いて、33年ぶりにサービスエース数トップの選手が800本以下となった。
サービスエース数の減少にはいくつか要因がある。1つはビッグサーバーの減少だろう。1990年代は、ほとんどの年でG・イバニセビッチ(クロアチア)とP・サンプラス(アメリカ)の2大ビッグサーバーが900本、ないしは1000本以上のエースを記録しトップを争っていた。
2000年以降はA・ロディック(アメリカ)やI・カルロビッチ(クロアチア)、J・イズナー(アメリカ)といったビッグサーバーが同記録のトップに君臨した。
しかし、これらの選手が近年相次いで引退。今季は昨年1031本のサービスエースを記録したH・フルカチュ(ポーランド)がシーズン途中で負傷離脱し736本に終わったこともあり、突き抜けたビッグサーバーは不在となった。
また、リターンの技術向上も要因に挙げられる。選手のフットワークの向上や、分析技術の向上によるコースを読む技術も上がっていると言える。
さらに、サーフェスやボールの低速化もこの記録に拍車をかけた。今季、多くの選手がサーフェスやボールの変化で球足が遅くなり、ショットが決まりづらくラリーが増えたと言及している。
ラリーが多くなり見応えのある試合が増えることも良いことかもしれないが、ビッグサーバーというロマンあふれる選手が少なくなることに一抹の寂しさもある。
【2024年 サービスエース数トップ5】
ズベレフ 797本
フルカチュ 736本
T・フリッツ(アメリカ) 725本
B・シェルトン(アメリカ) 619本
A・ルブレフ 578本
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