今週の土曜日は、中山競馬場でターコイズステークス(GIII・芝1600m)が行われます。 ターコイズSがGIIIに格付けされた17年以降を見ると、3歳馬から5歳馬に良績が集まっています。3歳馬は3勝2着2回3着1回。4歳馬が2勝2着4回…

 今週の土曜日は、中山競馬場でターコイズステークス(GIII・芝1600m)が行われます。

 ターコイズSがGIIIに格付けされた17年以降を見ると、3歳馬から5歳馬に良績が集まっています。3歳馬は3勝2着2回3着1回。4歳馬が2勝2着4回3着4回。5歳馬が2勝2着1回3着1回となっており、6歳以上の馬は3着1回と苦戦しています。

 3歳馬は古馬と比べると斤量面でのアドバンテージがありますので、それを活かして好走していると考えられます。また、4歳馬については能力のピークを迎えている馬が多いため、このような傾向になっているのではないでしょうか。特に4歳馬は複勝回収率で106%と高い数字を残していますので、今年のターコイズSでも4歳馬には注目したいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
キャリア6戦以下(ただし、前走1着馬は除く)
[0-0-0-8]複勝率0%
該当馬:アドマイヤベル、イフェイオン、ミアネーロ
(過去の該当馬:17年ラビットラン1番人気4着)
※特に言及のない限り、データはGIIIに格付けされた17年以降のターコイズS(計7レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるミアネーロが該当しました。

 データ対象のターコイズSではキャリア6戦以下の馬が苦戦しています。このキャリア6戦以下の馬は全て3歳馬で、歴戦の古馬相手に結果を残すにはある程度のキャリアを積んでいる必要があると言えそうです。

 キャリア6戦以下の馬で馬券に絡んだのは17年のミスパンテールのみとなっています。そのミスパンテールは前走で古馬相手に勝利を挙げていました。前走で古馬相手のレースを経験していることや、そのレースで勝利し勢いに乗っていることがキャリアの浅さをカバーするには必要不可欠なことなのかもしれません。

 該当馬に挙げたミアネーロの前走は秋華賞で6着と勝利を挙げられていません。また、今回が初めての古馬混合戦となりますので、経験不足がアダとなり本来の力を出し切れないケースは十分に考えられます。

 また、斤量面にも不安が感じられます。今回、54.5キロでの出走となりますが、アローワンスを考えると実質トップハンデとなるのも、決してプラス材料とは言えません。人気が有力でも過去の傾向や今回の斤量面を考慮すると、積極的には手が出しにくい印象ですので本馬の評価を思い切って下げて馬券を組み立てることも一考したいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。