JRAは13日、第76回朝日杯フューチュリティステークス(GI、芝1600m)の枠順を発表した。サウジアラビアRCを制し無敗の2歳王者を目指すアルテヴェローチェは4枠8番、黄菊賞を圧勝したミュージアムマイルは2枠4番、 チェルヴィニアやノッ…

JRAは13日、第76回朝日杯フューチュリティステークス(GI、芝1600m)の枠順を発表した。

サウジアラビアRCを制し無敗の2歳王者を目指すアルテヴェローチェは4枠8番、黄菊賞を圧勝したミュージアムマイルは2枠4番、 チェルヴィニアやノッキングポイントの半弟アルレッキーノは3枠6番から発走する。

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■スムーズに運べる枠かがポイント

例年、阪神芝外回り1600mで行われるが、今年は阪神競馬場改修工事のため、京都芝外回り1600mが舞台。2014年に中山から阪神へ替わり、本レースが京都で行われるのは初。先週の阪神JFが開催10週目のCコース最終日、開催11週目の今週から年末まではDコースで実施される。ここでは、今年京都のDコース外回り、ワンターンコースで行われた、15レースを対象にした枠別成績を参考とする。

改修後の京都でDコースが使用されたのは、今年の2月と6月。前者は開催7週目、後者は開催9~10週目。最終日の重馬場で行われた宝塚記念は、外ラチ沿いを走った馬が上位を独占したのは記憶に新しいところだろう。

対象15レースにおいて、最多4勝を挙げているのは4枠【4.2.1.15】と7枠【4.3.3.19】。続いて6枠の【3.1.2.19】で、その他は0勝の2枠を除いて1勝ずつ。6~8枠は合わせて【8.7.10.59】だが、勝ち馬はすべて2番人気以内で、5番人気以内が【8.7.7.14】と、人気サイドが力を発揮しやすい枠と言えそうだ。また、中団の差し馬が【5.2.2.22】と連対多数。先行馬は【3.1.7.10】複勝率52.4%、複勝回収値122と、外めの枠が嫌われた分か、オッズがつく。スムーズに運びやすい枠であることがポイントになりそう。じわっと先行できそうなパンジャタワーに妙味。3着ゾーンでのケアは必須。

4~5枠も3番人気以内が【5.2.0.4】と人気サイドが集中しており、人気上位馬が入るようなら特に枠を嫌う必要はない。アルテヴェローチェやトータルクラリティは素直に評価した方がよさそう。

1~3枠は合わせて【2.6.3.52】で、逃げ・先行馬に限れば【2.6.2.13】複勝率43.5%と、好走馬のほとんどが前の馬。馬場の傷んだ箇所を避けながらロスを抑えてレースを進められるため、粘り込める可能性がある。このうち、距離延長組は結果を出せておらず、同距離または短縮組なら【2.6.2.9】連対率42.1%、複勝率52.6%、複勝回収値108までアップする。人気に推されるミュージアムマイルはゲート次第といったところで過信はできないず、アルレッキーノも揉まれ弱さがあるブリックスアンドモルタル産駒で3枠は好枠とは言えないか。淀みない流れで未勝利戦を制したアドマイヤズームは力が足りれば粘り込みがありそうだ。

先週の阪神JFに引き続き言えることだが、どの枠でも共通しているのは、位置取りが後ろ過ぎる追い込み馬は【0.0.3.46】と勝ち負けに加わることが困難。今週もCコースなら外さえ回れば届きそうなイメージも、Dコースに替わり、先週よりも3m外側に内柵が設けられる。タフな流れになりそうな点を考慮しても、まだ2歳馬で追い込み一気は厳しいと言わざるを得ないだろう。

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