大谷やベッツ、フリーマンの「MVP」トリオにソトが交われば、夢のような打線が完成していたのは間違いない。(C)Getty Images 世界的な関心を集めた大争奪戦の舞台裏が浮かび上がってきた。 球史に残る大争奪戦の渦中にいたのは、今オフに…

大谷やベッツ、フリーマンの「MVP」トリオにソトが交われば、夢のような打線が完成していたのは間違いない。(C)Getty Images

 世界的な関心を集めた大争奪戦の舞台裏が浮かび上がってきた。

 球史に残る大争奪戦の渦中にいたのは、今オフにFAとなったフアン・ソトだ。最終的に史上最長にして、最高の15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)でサインしたのだが、彼の獲得を巡っては古巣のヤンキースをはじめ、レッドソックス、ドジャース、ブルージェイズが空前絶後のマネーゲームを繰り広げた。

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 ソトに対して高額年俸はもちろん、本拠地のスイートルーム使用権、本人と家族へのボディーガード配備など至れり尽くせりの契約を提示したメッツ。これ以上にないほどのオファーをした彼らだが、米スポーツ専門局『ESPN』によれば、交渉はギリギリまで難航していたという。

「ソトのような選手のために交渉をするのは、まるでダイナマイトで釣りをするようなものだった。どのチームも次から次へとやって来た」

 ソトの代理人で、球界屈指の剛腕として名高いスコット・ボラス氏が、そう『ESPN』の取材で振り返ったように各球団の売り込みは相当なものだった。とくに“銀河系軍団”を有するドジャースのオファーは凄まじいものがあったという。

 同局によれば、ソト本人を交えた交渉の場には、アンドリュー・フリードマン編成本部長、ブランドン・ゴメスGM、そしてヨーロッパでの休暇を急遽返上してきたデーブ・ロバーツ監督が出席。そして、ソトをどう起用するかについて指揮官は、こう答えたという。

「ショウヘイ・オオタニが先頭打者で、君(ソト)が2番。そしてムーキー・ベッツが3番、フレディ・フリーマンが4番だ」

 まさに夢のようなラインナップである。選手として「勝利」を目指す上でこれ以上にないサポートが得られるのは間違いない。しかし、フィールド外の保証面にも目を向けていたというボラスとソトはドジャースからのオファーにうなずくことはなかった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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