今季限りでサッカーのJ1・川崎の監督を退任する鬼木達氏が12日、川崎市役所を表敬訪問し、「川崎市市民特別賞」を授与された。 8シーズンでJリーグ最多4度のリーグ優勝に導くなど国内7冠に導いた功績がたたえられ、福田紀彦市長から表彰状を贈呈さ…
今季限りでサッカーのJ1・川崎の監督を退任する鬼木達氏が12日、川崎市役所を表敬訪問し、「川崎市市民特別賞」を授与された。
8シーズンでJリーグ最多4度のリーグ優勝に導くなど国内7冠に導いた功績がたたえられ、福田紀彦市長から表彰状を贈呈された。鬼木氏は「光栄ですね。自分が何かをしたわけではなく、いろいろな人の助けがあり、その中でこういう賞を頂けたのはうれしく思います。自分がもらうことによって、色んな人が携わってくれたので、そういう人たちも、一緒に誇りに思ってもらえるとうれしい」と笑みを浮かべた。
川崎では現役、コーチ、監督時代を含めて計26年過ごした。現役時代を振り返り「今ではスタジアムが満員になりますが、(昔は)フロンターレという名前を知ってもらえていた人たちが少なかった。当時は3000人とか、かなり長い間、多くても4、5000人くらいだった。成績が上がったからではなく、そこに至るまではチーム名を覚えてもらったりとか、そういうところからのスタートだった」と振り返る。
それでも、ピッチで結果を残すだけではなく、積極的な地域貢献活動も実を結び、今ではリーグを代表するクラブの一つになった。「やっぱり、自分たちの仕事はいろいろな人と関わっていく仕事であり、よく自分たちは、力を与えてもらってありがとう、という言葉をいただくんですけど、むしろ逆で力をもらって、力を発揮しているという立場で支えられている。人の温かみも含めて、川崎の良さを知ってもらえたらという思いでいます」と感謝した。