西武平良海馬投手(25)が12日までに、野球のデータ解析を行うネクストベース社のYouTubeチャンネルに出演し、今季の投球を振り返った。3日の契約更改交渉では来季先発を希望する平良と、中継ぎを要望する球団で折り合いが付かず、契約を保留。来…

西武平良海馬投手(25)が12日までに、野球のデータ解析を行うネクストベース社のYouTubeチャンネルに出演し、今季の投球を振り返った。

3日の契約更改交渉では来季先発を希望する平良と、中継ぎを要望する球団で折り合いが付かず、契約を保留。来季の契約には至っていない。

今季も23年に続いて先発としてスタート。開幕してからの5試合中、4試合でクオリティー・スタート(QO=6回以上で自責3以内)を達成。QOに満たなかった4月2日オリックス戦は5回2/3を無失点だった。

結果に手応えを感じながらも、球速の低下に悩まされたことを明かし「球速が落ちたことで、いつも打者が振ってくれていたコースを振ってくれなかったり、空振りしていたコースがファウルになったり、なかなか三振が取れない感覚が強かった。高めに投げられているからなんとか抑えられている感覚」と語った。

平良は5月9日に右肘の張りで出場選手登録を抹消。その後に右腕浅指屈筋の肉離れと診断され、3カ月戦線を離脱。復帰後は中継ぎとしてブルペンに回った。配置転換の経緯についても「もともと球団からの提案がありまして、その中で僕も考えていくうちに今年は中継ぎとして球数を抑えた中で出ていなかった出力を戻して、来年につなげようという考えで、僕も納得して中継ぎに戻りました」と話した。

復帰当初は再び球速の低下を実感。「最初は2年前の157~158キロが出るつもりだったんですけど、最初の頃は153~154キロしか出ていなかったので、このままじゃヤバいと思った」と語ると、同社取締役の神事努氏は「先発に適応してしまうので、長いイニングを投げる場合、最大出力を出せなくなり、それがコンスタントな自分の能力になってしまう。球速が思ったように出ないのはそのとおり」と解説した。

シーズン終盤にはウオームアップ方法を変え、最終的には球速も戻った。平良は「成長できた良いシーズンだった。試合前にウオームアップをしっかりするようになりましたし、このケガの経験を来年に生かすための2024シーズンだった」と今季を振り返った。