今オフの動向が注目される鈴木。(C)Getty Images アメリカの移籍市場が活発化している。 現地時間12月8日、フアン・ソトがメッツと15年総額7億6500万ドル(約1147億円)の契約を締結。今オフの最大の目玉であった26歳が動い…
今オフの動向が注目される鈴木。(C)Getty Images
アメリカの移籍市場が活発化している。
現地時間12月8日、フアン・ソトがメッツと15年総額7億6500万ドル(約1147億円)の契約を締結。今オフの最大の目玉であった26歳が動いた影響は大きく、翌9日にはヤンキースが左腕のマックス・フリードと8年総額2億1800万ドル(約331億円)のメガディールを成立させた。
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ここ数日で大きく動き出したMLBの移籍市場。そのなかで、日本人選手たちへの余波も出始めている。目下、動向が注目されているのが、カブスの鈴木誠也だ。
22年に5年総額8500万ドル(約100億3000万円=当時のレート)の大型契約を締結していた鈴木。カブスとは2年(3600万ドル=約55億4400万円)の契約を残しているが、再建期にあるチームは飽和状態にある外野手のテコ入れに着手。コディ・ベリンジャーとともに「年俸削減の対象」になっていると見られている。
もっとも、鈴木の契約には全球団へのトレード拒否権が付帯。そのため、移籍するかどうかは本人の意向次第という情勢で、現地メディアでも「ベリンジャーの方が優先的に動く可能性が高い」という見方が強まっていた。
鈴木側もトレード退団の可能性は「小さい」と見ている。代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は、現地時間12月10日の会見で「ジェド(・ホイヤー編成本部長)はどのチームと交渉しているかを私に話してくれた。彼らがセイヤをトレードしたいとは思っていないと思うが、『これは断れない』と感じるシナリオもあるかもしれない」と語った。
一方でトレードの可能性が完全に消えたとは言い難い。ウルフ氏は、鈴木が定期的な守備機会を望んでいると公言。来季以降でカブスが構想を練っているとされるDHでの起用に対して「『フルタイムのDHになれるぞ』と言われたら、彼はその球団と契約しなかった。セイヤは日本で素晴らしい守備の名手だった。だから、DHというのは褒め言葉ではない」と明言。起用法次第でトレード案を受諾する意向も示している。
実際、水面下では様々な動きが具体化している。現地時間12月11日には、米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者が、昨季打点王であるカイル・タッカー(アストロズ)を狙った交渉に鈴木がパッケージされていると指摘している。
来季のシーズン開幕戦を日本で迎えるカブス。そのプロモーションの“顔”にも慣れる鈴木の放出が実現するかは不透明だ。しかし、「トレードはしたくない」と語るカーター・ホーキンスGMが「素晴らしい選手に興味を持っている人たちがいる。だから、もしチームが頼んできたなら、少なくとも話し合いはする」と公言する以上、カブス退団が「絶対にない」とは言い切れない情勢と言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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