アーセナルのミケル・アルテタ監督が、生え抜きの若手の活躍が光ったモナコ相手の勝利に満足感を示した。クラブ公式サイトが指揮官の会見コメントを伝えている。 アーセナルは11日、ホームで行われたチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第6節で…

アーセナルのミケル・アルテタ監督が、生え抜きの若手の活躍が光ったモナコ相手の勝利に満足感を示した。クラブ公式サイトが指揮官の会見コメントを伝えている。

アーセナルは11日、ホームで行われたチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第6節でモナコと対戦し、3-0で快勝した。

勝ち点10で並ぶトップ8圏内同士の直接対決に臨んだアーセナルは、前半から主導権を掌握。FWガブリエウ・ジェズスが2度の絶好機を逸した直後にDFマイルズ・ルイス=スケリーとジェズスを起点に左サイドを崩すと、34分にFWブカヨ・サカのゴールで先制に成功。

以降は幾つかの決定機を決め切れずに最少得点差の状況が続いたが、78分に相手のゴールキックからのお粗末なリスタートに圧力をかけてサカの2点目で突き放すと、後半終了間際にもサカの折り返しが誘発したオウンゴールによってダメ押し。曲者との上位対決を制し、3位に浮上した。

同試合後の会見でアルテタ監督は「無失点での勝利にとても満足している。数人のプレーヤーを入れ替えなければならなかったにもかかわらず、それほど出場機会のなかったプレーヤーたちが素晴らしいパフォーマンスを見せ、順位表において好位置につけてくれた」と、ターンオーバーを行った中での勝利を誇った。

終わってみれば、快勝となった一戦ではあったが、ジェズスを筆頭に試合を通して再三の決定機を逸した部分は今後の反省点だ。その意見について概ね同意した指揮官だが、試合を通してはポジティブな部分が多く見られた試合だったと評価している。

「確かに前半に4、5点決めるべきだったのは明らかだ。だが、そうならなかった。これはチャンピオンズリーグだ。対戦相手のレベルは本当に高い。彼らのプレースタイルは、非常に多くのプレーヤーが中央にいて、かなりの混乱を引き起こし、ボールをうまく保持できなかったり、最初の2、3回のパスで苦戦することになるが、我々はその状況を改善するつもりだ。試合をコントロールした後、我々は2点目を獲得した。交代で入ったプレーヤーも適切なタイミングで我々を助けてくれたと思うし、全体的には非常にポジティブだ」

「我々はこの流れを楽しんでいると思うし、学び続けている。今日の試合、経験、チームから学ぶことは多く、もちろんもっと多くのことが必要だ。我々は特定の瞬間を乗り越える必要があるし、近い将来にそうなるだろう。しかし、どのチームとも競い合えるという事実はポジティブなことだが、この大会でそれを一貫して行うことがいかに難しいかを理解している」

その難しい一戦において2ゴールにオウンゴールを誘発する決定的な仕事を見せたのが、エースのサカだ。

自身の就任以降、その成長を見守っていることもあり、この日の活躍にも大きな驚きはないと語る指揮官だが、それでも近い将来に正真正銘のトップ・オブ・トップになることを確信している。

「彼はいつも我々を驚かせてくれるが、それが彼がやりたいことであり、それが彼の資質であり、彼が毎日行動し準備している野心だ。だから、私は驚かないが、彼がやっていることをするのはとても難しいことだ」

「(真のワールドクラスになるには)長年にわたり一貫して、その立場に身を置くこと。彼がこの年齢ですでに成し遂げたことは、すでに括弧で囲むことができる。なぜなら、彼がプロフットボーラーとして最初の6年間で成し遂げたことと、比較できるからだ。それは並外れたものだ。彼の目標は向上すること。彼にはそれを続けるための周囲と環境があり、私は彼がそうなると確信している」

さらに、23歳FWがアカデミーの後輩に与える影響について問われたアルテタ監督は「最年少のプレーヤーたちにとっても、他のプレーヤーたちにとっても、そして我々全員にとっても、彼の日々の振る舞いは素晴らしい手本だ」と、若手だけでなくチーム全体にとって良い刺激になっていると、教え子の姿勢を称賛した

サカの影響色濃いルイス=スケリーは、この試合でCL初スタメンを飾り、先制点の起点となるなど見事な存在感を示した。

そのパフォーマンスについて指揮官は「本当に満足している」と18歳の左サイドバックの活躍に目を細めた。

「本当に誇らしい瞬間だ。彼は我々の一員で、18歳だ。誰かにチャンスを与え、キャリアを変え始める機会を与えられるのは光栄なことだ。彼は確かにチャンスをつかんだし、彼を信頼し、この環境でこのレベルでプレーできることは素晴らしいことだ。今日、彼は自分がそのレベルにあることを示した」