◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 最終日(10日)◇マグノリアグローブGC クロッシングコース(アラバマ州)◇6664yd(パー72)2025年の米国女子ツアー出場資格を争う最終予選会を山下美夢有、岩井千…

日本勢はトップ通過の山下美夢有(右)ら5人が来季「カテゴリー14」でシーズンをスタートさせる

◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 最終日(10日)◇マグノリアグローブGC クロッシングコース(アラバマ州)◇6664yd(パー72)

2025年の米国女子ツアー出場資格を争う最終予選会を山下美夢有岩井千怜岩井明愛吉田優利馬場咲希が通過した。90ホールを終えて通算6アンダー24位タイまでの26人が、上位25位タイに設定されたカットラインをクリア。来季序盤戦の限定的な出場機会を得られる「カテゴリー14」に入った。

27カ国の計99人が挑戦し、ほかに日本勢は山口すず夏(61位)と原英莉花(予選落ち)が参加。7人の出場者は国別で米国(14人)、中国(9人)、韓国(8人)に次ぐ4番目の多さだった。合格者5人は米国と並び最多。3人で韓国が続き、2人が通過したのはフランス、中国、スペイン、カナダだった。

2021年末に古江彩佳渋野日向子、22年に勝みなみ西村優菜、昨年は西郷真央と吉田が同予選会を通じて、翌年国内ツアーから主戦場を移した。今年は通過した5人のほか、11月に日本で開催された「TOTOジャパンクラシック」を制した竹田麗央もすでに米ツアーメンバーに加わっている。

合格者が恒例の写真撮影。それぞれスタートラインに立った

今季はメジャー5大会のうち笹生優花が「全米女子オープン」を、古江彩佳が「エビアン選手権」を制し、ツアーで一大勢力になった若き日本勢の力を証明した。

5人の通過者で最年長の吉田でも、まだ24歳。「世界からの(日本のアスリートに向けられる)目はゴルフ以外のスポーツ界においても変わってきていると思う。それがこの試合でも顕著に現れた。来年またメンバーが増えますけど、みんなでゴルフを盛り上げられたらいい。日本で帰ってプレーできる機会でも頑張りたい」と力を込めた。

<2025年米国女子ツアー出場カテゴリー(抜粋)と該当する日本人選手>
※24年実績および発表された改定事項を含めたもの。カッコ内の名前はより上位の資格を持つ選手

(1)前年の年間ポイントレース上位80位
古江彩佳西郷真央笹生優花畑岡奈紗渋野日向子西村優菜勝みなみ
(2)生涯獲得賞金上位20位
(3)過去5シーズンのメジャー優勝者
(笹生優花、古江彩佳)
(4)過去2シーズンおよび当該シーズン(25年)のツアー優勝者
(5)複数回優勝者(過去3シーズンで年間2勝以上)
(6)同一シーズン3勝(過去4シーズンで年間3勝以上)
(7)過去1シーズンおよび当該シーズンにおける非ツアーメンバーの優勝者
竹田麗央
(8)当該シーズンの第1回リシャッフル後のポイントレース上位80位
(9)前年の下部エプソンツアーポイントレース上位10位タイまで
(10)前年の獲得ポイント数が40位以上に相当する非ツアーメンバー(プロ)
(11)前年の年間ポイントレース81位から100位
(12)生涯獲得賞金上位40位
(13)カテゴリー14以下の選手で行われる第1回リシャッフル後のランキング
(14)Qシリーズ・最終予選会上位25位タイまで
山下美夢有岩井千怜岩井明愛吉田優利馬場咲希
(15)前年の年間ポイントレース101位から125位、下部エプソンツアーポイントレース11位から15位
(吉田優利)、稲見萌寧