WRC.comは、2024年に最もブレイクしたドライバーをファン投票で選ぶ「ブレイクスルーオブザイヤー」を初めて設定。2024年のノミネートドライバーには、WRC最終戦ラリージャパンの前に、ラリプラミーティングにも登場して最上級のファンサー…
WRC.comは、2024年に最もブレイクしたドライバーをファン投票で選ぶ「ブレイクスルーオブザイヤー」を初めて設定。2024年のノミネートドライバーには、WRC最終戦ラリージャパンの前に、ラリプラミーティングにも登場して最上級のファンサービスでラリプラメンバーズを喜ばせてくれたMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーも選ばれている。
投票は12月31日中央ヨーロッパ時間12時まで受け付け、新年早々に結果が発表される。
Breakthrough of the Year 投票はこちらから
https://www.riddle.com/view/pN37QiPy
ラリプラミーティングで「WRCジャパンではターマックイベントで初めての表彰台フィニッシュが目標」と語っていたフルモーは翌週、見事目標どおりに3位でポディウムフィニッシュ。スウェーデン、サファリ、ポーランド、フィンランドとシーズンを通して合計5回ポディウムに上がる安定した速さを披露して、ドライバーズ選手権でも5位に食い込んだ。2025年はヒョンデへの移籍が決まり、次は自身初のWRC優勝を目指すことになる。
そのほかのノミネートドライバーは次のとおり。
マルティンス・セスクス
ラトビアの新星、25歳のセスクスは大きなチャンスを、大きな成果につなげられることを証明したひとり。ジュニアWRCとERCで修業を積んだ後、2024年のポーランドでMスポーツ・フォードからラリー1マシンデビュー。史上初のハイブリッドなしのラリー1マシンでの参戦で5位フィニッシュを果たし、セカンドベストタイムもたたき出した。
さらに母国開催初のWRCイベントとなったラトビアでは、大歓声のなかで2本のステージウインをマークし、ポディウム争いにも絡む活躍を見せたが、最終ステージでトランスミッショントラブルという劇的な結末を迎えた。さらにチリでもラリー1マシンで参戦。ここでは2度のパンクに見舞われたが、ポテンシャルは大いに披露しており、さらなる活躍が期待されている。
ロメ・ユルゲンソン
ラリー経験わずか3年という24歳のユルゲンソンは今季、FIAラリースタードライバーとして、初めてジュニアWRCに挑戦。ステージウイン30本、ポディウムフィニッシュ3回をマークし、ノエルベルト・マイオールに28ポイント差をつけてタイトルを獲得した。タイトルの特典として、2025年はフォード・フィエスタ・ラリー2でWRC2に参戦するチャンスを手に入れており、さらにステップアップできるか注目が集まる。
サミ・パヤリ
今季、夢のようなシーズンを過ごしたパヤリ。活動の主軸となったWRC2では、トヨタGRヤリス・ラリー2のデビューイヤーに、最終戦ジャパンでWRC2タイトルを献上した。さらに、初めてラリー1マシンで参戦した母国フィンランドでは、いきなりステージウインをたたき出して自己ベストの4位でフィニッシュするなど鮮烈なパフォーマンスを披露。この活躍を、チリでのラリー1参戦につなげ、ここでも6位フィニッシュを果たして2025年は一気に、トヨタからラリー1マシンでのフル参戦シートを獲得した。