チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第6節、アーセナルvsモナコが11日にアーセナル・スタジアムで行われ、ホームのアーセナルが3-0で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場、モナコのFW南野拓実は後半から途中出場した。 …
チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第6節、アーセナルvsモナコが11日にアーセナル・スタジアムで行われ、ホームのアーセナルが3-0で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場、モナコのFW南野拓実は後半から途中出場した。
勝ち点10で並ぶトップ8圏内同士の直接対決。
7位のアーセナルは直近のフルアム戦のドローによって公式戦連勝が「4」でストップしたなか、今回のホームゲームで仕切り直しの勝利を目指した。アルテタ監督はそのロンドン・ダービーから先発4人を変更。ティンバーとジョルジーニョ、ハヴァーツ、トロサールに代えてCL初先発のルイス=スケリー、メリーノ、ガブリエウ・ジェズス、マルティネッリを起用した。
一方、CL前節でベンフィカ相手に初黒星を喫した8位のモナコはその直後のマルセイユ戦も1-2で落としたが、直近のトゥールーズ戦の2-0の勝利で公式戦連敗をストップ。トゥールーズ戦で先発復帰した南野だったが、この試合ではベンチスタートとなった。
拮抗した立ち上がりとなった試合は開始9分にモナコに決定機。ボックス付近での粘りから狭いスペースでシュートコースを作ったゴロビンが右足を振り抜くが、このシュートはわずかに枠の右へ外れた。
対するアーセナルは時間の経過とともにボール保持率を高めて押し込むと、ウーデゴールがボックス右からファーポストを狙った2度の左足シュートなどでフィニッシュまで持ち込んでいく。
さらに、前半半ば過ぎの25分と28分にはいずれも中央で完璧にディフェンスラインの背後を取ったジェズスにビッグチャンスが舞い込むが、ボックス内でのGKマイェッキとの一対一の勝負はいずれもモナコの守護神に軍配。
続けての決定機逸で少し嫌な空気も漂い始めるが、鮮やかな崩しからゴールをこじ開ける。34分、押し込んだ流れから相手陣中央左のルイス=スケリーが見事なプレス回避からボックス左に走り込むジェズスへ完璧なスルーパスを通す。そして、ジェズスからの丁寧な折り返しをファーに走り込んだサカが右足で押し込んだ。
自分たちの時間帯に先制点を挙げたアーセナルは畳みかける。39分と41分にはいずれもウーデゴールを起点としたショートカウンターで追加点に迫ったが、そのウーデゴールとマルティネッリが絶好機で仕留め切れず。試合は1点差のままで後半へと折り返した。
迎えた後半、モナコはマガサを下げて南野をハーフタイム明けに投入。投入直後から積極的にボールを呼び込み、前線からのプレスを仕掛ける日本代表が攻撃を活性化させる。
立ち上がりの51分にミドルシュート、63分にはゴールライン際で粘ったカイオ・エンヒキからのマイナスパスをボックス内でシュート。だが、いずれもゴールに繋がらず。さらに、65分にはサリバの縦パスをカットしてボックス内のエンボロにラストパスを通すが、スイス代表FWの反転シュートは枠の右へ外れた。
一方、後半は守勢のアーセナルは64分の3枚替えでトロサールらフレッシュな選手を投入。そのトロサールが左サイドでうまくタメや突破を見せる。すると78分、モナコのゴールキックからのお粗末なリスタートに圧力をかけてボックス内でボールを奪うと、サカが冷静にシュートを流し込んだ。
これで試合の大勢が決したなか、危なげなくゲームをコントロールするホームチームは88分にも集中力を欠いた相手に対して、クイックリスタートの流れからサカの折り返しがゴール前のDFケーラーのオウンゴールを誘発。ダメ押しの3点目まで奪った。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、上位対決を制したアーセナルが3位に浮上。敗れたモナコは16位まで順位を落としている。
アーセナル 3-0 モナコ
【アーセナル】
ブカヨ・サカ(前34、後33)
オウンゴール(後43)