◆米女子ゴルフツアー最終予選会 最終日(10日、アラバマ州・マグノリアグローブGCクロッシングC) 悪天候で順延された最終第5ラウンド(R)の残りが行われ、山下美夢有(みゆう、23)=加賀電子=が通算27アンダーでトップ通過した。馬場咲希(…

◆米女子ゴルフツアー最終予選会 最終日(10日、アラバマ州・マグノリアグローブGCクロッシングC)

 悪天候で順延された最終第5ラウンド(R)の残りが行われ、山下美夢有(みゆう、23)=加賀電子=が通算27アンダーでトップ通過した。馬場咲希(19)=サントリー=は通過ラインぎりぎりの24位で滑り込み、涙のシード獲得。岩井千怜(ちさと)が2位、岩井明愛(あきえ、ともに22)=ともにホンダ=が5位、吉田優利(24)=エプソン=が9位で、日本勢は5人が24位タイまでの来季米ツアーの出場権を獲得。来季の日本勢は今季の9人を更新し、過去最多の13人となった。

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 女子ゴルフの日本勢躍進の理由として、一番大きいのは米ツアーが手の届く目標に変わったことにある。まず示したのが、元世界ランク1位で日米通算24勝の宮里藍さん(39)。その宮里を目標にした勝、畑岡、渋野ら1998年度生まれ(現在25~26歳)の黄金世代が続き、2学年下の古江、西村、吉田のミレニアム世代(2000年度生まれ、同23~24歳)が加速させた。多くはナショナルチームに在籍し、アマ時代から国際経験を積むなど早くから世界に目を向けていた。

 今年の全米女子オープンでは笹生、渋野がワンツーフィニッシュし、トップ10を5人の日本勢が占めた。エビアン選手権を古江が制し、5大メジャーのうち2勝が日本勢。今回の予選会組に今季8勝と躍進した竹田を加えた来季の日本女子は、目線を下げずに連綿と時を重ねて、たどり着いた“最強布陣”で米ツアーに挑む。(ゴルフ担当キャップ・岩原 正幸)