日常生活のなかで突然遭遇するかもしれない、痴漢やストーカー、ひったくりなどの犯罪。そんな災難が自分の身にふりかかるなんて思いたくはないけれど、いざというときのために備えておくにこしたことはありません。 最近は自立した強い女性が増えてきたと…

 日常生活のなかで突然遭遇するかもしれない、痴漢やストーカー、ひったくりなどの犯罪。そんな災難が自分の身にふりかかるなんて思いたくはないけれど、いざというときのために備えておくにこしたことはありません。

 最近は自立した強い女性が増えてきたとはいえ、やはり体格や力の面では男性にはかなわないことも。そこで、女性が自分で自分の身を護り危険を回避するためのテクニックを、イスラエル軍や米国政府機関で正式に採用されている戦闘術「クラヴマガ」のトレーニングを行うクラヴマガ・ジャパンで教えてもらいました。

 第2回は抱きつかれたときの対処法をご紹介します(監修:クラヴマガ・ジャパン)。

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背後から首に腕を回されたとき

①両手で相手の手首をしっかり掴み、自分の身体にしっかり押し付けるようにします。

②相手の手首を両手でしっかり掴んだまま相手の腕の下に自分の頭を通して、相手に近いほうの足を後ろに一歩ステップします。

③相手の背後に回りながら、両手で掴んだ相手の手首を相手の背中に押し付けます。

④相手の膝の裏を、自分の足の裏で前に押し出すように思いきり蹴ります。

⑤片手は相手の手首を持ったまま、逆の手は相手を制しながら、蹴り出した足で相手の膝の裏を踏みつけて動きを封じ、相手が体勢を崩したらすぐに距離をとります。


背後から抱きつかれたとき

①まずは身体を持ち上げられないように、腰を落として踏ん張ります。

②素早く腰を引き、身体を左にひねりながら相手の顔面に肘打ちを入れます。

③右に体をひねり、反対側の顔面にも肘打ちを入れます。

④肘打ちを繰り返し、抱きついている相手の腕がゆるんだら、左手で相手の右手首を掴んで、自分の右足を軸に回り込みます。

⑤左手で相手の右手首を掴み、自分の右手を相手の右肩において左足を一歩踏み込みます。

⑥相手の股間を思いきり蹴り上げ、相手がひるんだスキに距離をとります。


正面から抱きつかれたとき

①相手の顔が向いていない方の腕を相手の頭に回し、相手の側頭部の髪の毛を掴みます。

②相手の頭を自分から引きはがします。

③相手の顔面にハンマーパンチを叩き込み、相手がひるんだスキに距離をとります。

 危険な場面に遭遇したときは、まず大きい声を出して周りの人に助けを求めること、そして、とにかく「逃げる」ことです。護身術の目的は、決して相手を痛めつけて負かすことではなく、相手をひるませて逃げるスキをつくることにあります。護身術を身につけたからといって自分の力を過信し、積極的に攻撃をしようとすると、かえって危険を招いてしまうことを覚えておきましょう。

 次回は「暴漢に首、頭を掴まれたときの対処法」をご紹介します。

[監修・撮影協力]
クラヴマガ・ジャパン
http://www.kravmaga.co.jp/

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<Text:丸山美紀(アート・サプライ)/Photo:小島マサヒロ/Model:梅山富美子、中村康之(クラヴマガ・ジャパン)、秋山実(クラヴマガ・ジャパン)>

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