PGAツアー(米国男子ツアー)は11日に都内で会見を開き、日本で開催するトーナメントのタイトルスポンサーとして総合コンサルティングファームの株式会社ベイカレント(本社・東京都港区)と複数年契約を締結したと発表した。新たな大会名は「ベイカレ…

左からベイカレントの北風大輔副社長、阿部義之社長、松山英樹、PGAツアーインターナショナルのクリスチャン・ハーディ社長、PGAツアーアジア太平洋のクリス・リー社長

PGAツアー(米国男子ツアー)は11日に都内で会見を開き、日本で開催するトーナメントのタイトルスポンサーとして総合コンサルティングファームの株式会社ベイカレント(本社・東京都港区)と複数年契約を締結したと発表した。

新たな大会名は「ベイカレントクラシック」。神奈川県の横浜CCが会場となり、西コースの16ホールを含む東西両コースの複合レイアウトを採用する。

PGAツアーは2019年に「ZOZOチャンピオンシップ」として初めて日本で開催。同年はタイガー・ウッズサム・スニードと並ぶツアー最多82勝目を挙げた。コロナ禍で米国開催となった20年大会を経て千葉のアコーディア・ゴルフ習志野CCに戻った21年は松山英樹が母国で優勝を飾った。ニコ・エチャバリア(コロンビア)が制した今年10月の大会で6年契約を満了。タイトルスポンサー、会場を一新する25年も引き続き秋季シリーズ(フェデックスカップ・フォール)の一環として行われ、日本ツアーからの出場枠を設ける。

PGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏は「ベイカレントが日本とゴルフに対して抱く誇りによって、この大会は日本、そしてアジアのゴルフの成長に引き続き大きく貢献し、世界最高峰のゴルファーたちを世界中のファンに届けます。また、東京から近く、日本有数のゴルフクラブである横浜CCという新しい開催地についても楽しみにしています」とコメント。

会見には2025年からPGAツアーで戦う大西魁斗(左)と星野陸也(右)も出席

ベイカレントは2023年から「ZOZOチャンピオンシップ」の協賛パートナーとしても名前を連ね、25年からタイトルスポンサーを務める運びとなった。

同社の阿部義之・代表取締役社長は「あくなき挑戦を続ける世界のトッププレーヤーに活躍の舞台を提供し、それを支え続けるPGAツアーの価値観と、当社が掲げる『Beyond the Edge 変化の一番先に立ち、次への扉をともに開く』、この2つの理念は非常に近しいものと考えています。本日こうしてタイトルスポンサーに就任することで日本、アジア全域におけるプロゴルフの成長と発展に深く貢献できることを大変うれしく思っています」と話した。

会見にはPGAツアー国際部トップのクリスチャン・ハーディ氏、同アジア太平洋地域トップのクリス・リー氏に加えて松山が出席した。

アジア勢最多のPGAツアー10勝を誇る松山は「2019年からZOZOさんが日本でPGAツアーをやっていただいて、来年以降どうなるのかなと僕も心配していたところで、ベイカレントさんが手を挙げていただいた。日本でやるPGAツアーというのは、これからゴルフを頑張っていこうとしているジュニアの子たちにもすごく影響のある大会だと思う。僕は日本人でもありますし、そこ(日本開催)でもう一回勝ちたいという気持ちもあるので、本当にうれしく思っています」と新たな大会に期待を寄せた。