「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」が7、8日に神奈川県の平塚総合体育館にて行われた。木下アビエル神奈川はトップおとめピンポンズ名古屋、日本ペイントマレッツと戦った2連戦で1勝1敗となった。この2連戦で充実のパフォーマンスを見せた…

「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」が7、8日に神奈川県の平塚総合体育館にて行われた。木下アビエル神奈川はトップおとめピンポンズ名古屋、日本ペイントマレッツと戦った2連戦で1勝1敗となった。

この2連戦で充実のパフォーマンスを見せたのが平野美宇。今季のTリーグでは3部門で首位に立つなど好スタッツを記録している。

◆エース早田ひなが帰還で連覇狙う日本生命が逆襲か “3つ巴”による上位争い展開の女子、大藤沙月ら擁するニッペMが首位固め

■指揮官もその取り組みを評価

平野はトップ名古屋戦では南波侑里香相手に立ち上がりから主導権を握る形で3-0で勝利。迎えたニッペM戦ではチームの敗戦が決まった状況で大藤沙月とのマッチアップとなったが、第1ゲームでは5連続ポイント、第3ゲームでは9連続ポイントを奪いストレート勝ち。「WTTチャンピオンズモンペリエ」で敗れていたなか、注目のマッチアップで快勝を収めた。

平野はこれで今季のTリーグのシングルスで10戦全勝となり、勝率は100%。チームメイトである張本美和の.900を上回り、リーグ単独首位に立った。さらに、サーブ時ポイント獲得率では橋本帆乃香(日本ペイントマレッツ)の.637を超えて.661でトップ、ゲーム平均失点数でも張本美、橋本を上回り6.312で首位と、安定した戦いぶりでリーグトップクラスのスタッツを記録している。

平野は現在担当の張成コーチが大学へ通うため不在のなかで練習を続けている。自ら練習メニューを組み、スマートフォンで映像を確認するなど、「新しい試みで挑戦的」とその取り組みについて語る。そのなかで、「大変な時もあるんですが、甘えがなく良い意味で卓球に向き合えている」と明かした。

今季は昨シーズンに3敗した横井咲桜(日本ペイントマレッツ)や大藤といった有力選手からも白星を挙げるなど、充実ぶりが目立つ24歳。指揮官の中澤鋭監督も、「最近は(コーチが不在のなか)自分で考えられるようになった。期待できるんじゃないかと思う」と信頼を口にしている。

パリ五輪後も国際大会やTリーグに参戦し、充実ぶりを示す平野。プレーオフ進出と2年ぶりの戴冠を目指すKA神奈川をけん引していく。

◆平野美宇、大藤沙月に国際大会のリベンジで10戦全勝  言及した“対若手選手”への心構え「相手を崩すようなイメージ」

◆張本美和撃破の“カットマン”橋本帆乃香が振り返る 明かした首位チームの充実ぶり「お互いが刺激しあってライバル」

◆「何が正解か分からない」張本美和、指揮官も評価の“勝ち切る力” 苦戦もフルゲーム撃破、思い出の地・平塚で「一歩成長できた」