◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 最終日(10日)◇マグノリアグローブGC クロッシングコース(アラバマ州)◇6664yd(パー72)日本で7位に入り、米国では9位で終えた。太平洋をまたいだ最終予選会の連…
◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 最終日(10日)◇マグノリアグローブGC クロッシングコース(アラバマ州)◇6664yd(パー72)
日本で7位に入り、米国では9位で終えた。太平洋をまたいだ最終予選会の連戦に挑んだ吉田優利は両ツアーで来季の出場資格を確保。緊張感に満ちた2戦で望んだ結果を残した。
上位25位タイの下に引かれたカットラインを潜り抜けた日本勢は5人。来季序盤戦の限定的な出場機会を得られる「カテゴリー14」に入り、声を弾ませた来季のルーキーたちに囲まれ、吉田の視線はすでに2年目に向いていた。
同じ出場資格を得るのは昨年に続き2回目。今年はシーズン終了時の年間ポイントレース101位から125位の選手が入る「カテゴリー15」から優先順位を上げた格好だ。「去年はすごくうれしい気持ちで、LPGAに行けるというワクワク感があった。今年はオフをどう過ごすかを今から考えている状態にあります」と心境を吐露した。
ルーキーイヤーだった今季は16試合の出場で予選通過が7回。不本意な成績のまま、この予選会に臨んだ。順延を挟んで6日間に延びた90ホール。4日目クロッシングコースでの「65」で当確ランプをともし、悪天候の影響で2日かけた最終ラウンドは「自分の課題と向き合うラウンドかなと思っていた」。万全の準備をしてきた昨年とは違い、毎日の調子に目を向けて微調整を加えながら戦った。
もがき続けた一年、予選会行きを覚悟して重圧も感じた後半戦の期間は「今までのゴルフ人生の中で、ゴルフと向き合っている時間が一番長く、濃かった気がする」と振り返る。
「(良い)結果に繋がらなかったものもあるけれど、色んな可能性、選択肢を今までよりも深く考えた。去年とは自分のゴルフも自分自身も変わった。そこに関しては、達成感…じゃないですけど、新しいことに取り組めている充実感はあります」。日本で過ごすオフ。ドライビングレンジ等での打ち込みよりも、より実践的な練習ラウンドを重ねたいという。
「来年はもっと余裕を持って、一年プレーできたらいいなと思います」。勝負の2年目。準備はもう始めている。(アラバマ州モービル/桂川洋一)