TGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀は、これまで組んできたトレーナーでもあるマルコ・サルミネンがトヨタGRヤリス・ラリー1でフル参戦するサミ・パヤリとコンビを組むことになったことから、2025年のWRC活動のコ・ドライバーとし…
TGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀は、これまで組んできたトレーナーでもあるマルコ・サルミネンがトヨタGRヤリス・ラリー1でフル参戦するサミ・パヤリとコンビを組むことになったことから、2025年のWRC活動のコ・ドライバーとして新たにジェームス・フルトンを迎える。
フルトンは現在32歳。2023年の4月にはWRCクロアチアのテスト中のアクシデントで、ドライバーのクレイグ・ブリーンが亡くなるという悲劇を乗り越え、今季はジョシュ・マクリーンと組んでWRC2に参戦しているが、WRCラリージャパンではSS10でアクシデントによりリタイアを喫している。
「トップカテゴリーの経験もあるフルトンと組むことになって、ものすごくハッピー。来シーズンをとても楽しみにしています」と語る27歳の山本は、2025年もプログラムからトヨタGRヤリス・ラリー2での活動を継続することが発表されている。
一方、WRC最終戦ラリージャパンでWRC2タイトルを獲得した後、コ・ドライバーのエンニ・マルコネンとのコンビを解消した決断について、SNSでは批判の嵐が吹き荒れている。これについてパヤリは「自分がエンニとのコンビを継続しないと発表したことで、ここ数日、多くの議論や憶測が巻き起こった。正直に言えば、この件に関する伝え方やタイミングは、もっといい形があったはずだと思っている。自分がこの決断を下した理由について、もっと明確に説明するべきだったし、自分たちの間では、この決断についてはもっと早い段階ですでに話し合われてきていたから、最後のラリーが終わった段階でサプライズにはならなかった。一緒に参戦する最後のラリーに専念したかったから、自分の決断を口にしたのは日曜日になってからだ」と語る。
「こうした決断を下すのは、簡単にはできないもの。自分たちのコンビはとても成功を収めてきたし、ほかのコンビと同じように厳しい期間もあった。それに、ラリーの若手選手として、自分たちはそれぞれの道を模索している。ひとりのドライバーとして、車内で過ごすパートナーシップを最高の形で築かなくてはならない。だから、コンビを続けるための策を見つけることができず、心から申し訳ないと思っている」
「ふたりで一緒に成し遂げたことを非常に誇りに思い感謝しているのだということは強調したい。今は将来を見据え、これ以上のコメントは控えたいと考えていることをご理解いただければ幸いです」
(Graham Lister)