いよいよ交渉が開始される佐々木はどの球団を選ぶだろうか(C)産経新聞社 ロッテの佐々木朗希のポスティングシステムがMLB機構に受理され、30球団に公示されたと日本時間12月10日未明に米メディアが一斉に報じた。交渉期限は米東部時間10日から…
いよいよ交渉が開始される佐々木はどの球団を選ぶだろうか(C)産経新聞社
ロッテの佐々木朗希のポスティングシステムがMLB機構に受理され、30球団に公示されたと日本時間12月10日未明に米メディアが一斉に報じた。交渉期限は米東部時間10日から、来年1月23日まで。45日間の交渉期間がいよいよスタートする。
【動画】日本人最速の165キロを記録!凄みを増した佐々木朗希のピッチングの映像
時を同じくして、米国テキサス州ダラスではオフ最大のイベント「ウインターミーティング」がスタートする。期間は米国時間で9~12日(日本時間10~13日)の4日間。MLBの球団幹部や代理人らが一堂に会し、会期中に移籍市場は活発化する。特にこのオフは、最大の目玉と目されていたヤンキースからFAとなっていたフアン・ソトが、開幕前夜にメッツと15年総額7億6500万ドル(約1150億円)で契約合意。市場の注目は、最速165キロを誇る「令和の怪物」に注がれることになる。
佐々木は25歳未満の海外選手とはマイナー契約しか結べず、契約金も大幅に制限される「25歳ルール」に抵触する。FAや、25歳となってからのポスティングでは、安く見積もっても2億ドル(約300億円)以上の契約総額が予想されたが、500万ドル(約7億5000万円)程度に抑えられる見込み。よって金額ではなく、育成環境や住環境などが交渉のカギを握ってきそうだ。
また、この「25歳ルール」での移籍は、12月15日で一度契約期間が締め切られ、来年1月15日の米東部時間午前9時(日本時間同日午後11時)までは一時凍結される。そのため多くの米メディアは、佐々木の正式契約は来年1月15日以降になると指摘している。正式契約を結ぶことができるのは、実質来年1月15日~23日の約1週間になるというわけだ。
また米各メディアは、偶然の一致を運命的とも報じた。ちょうど1年前の12月9日、大谷翔平はドジャースと契約合意したことを発表した。その1年後、佐々木のポスティングシステムが受理されメジャー30球団に公示された。ともに岩手県を故郷に育ち、最速165キロを誇る日本屈指の右腕同士。2023年のWBCでは岩手出身の先輩、後輩として先発ローテーションを組み、侍ジャパンの世界一に貢献した。
事前の報道ではドジャースとパドレスの一騎打ちという見立てが圧倒的だが、金銭面での争いにならなければどんなダークホースが飛び出してきても驚きはない。2017年オフ、大谷とエンゼルスの契約合意を予想する声はほとんどなかった。令和の怪物がどこを新天地に選ぶのか。年をまたいだ争奪戦の幕は切って落とされた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】佐々木朗希“争奪戦”でパ軍指揮官が自信「最終的にパドレスに加わるだろう」有利な立場にある理由とは
【関連記事】ロッテ助っ人の「噂発言」が波紋 佐々木朗希とドジャースに浮上した“密約疑惑”に米騒然「証拠となるものはない」
【関連記事】パドレスが佐々木朗希“争奪戦”でリードか ドジャース獲得なら「野球界にとって悪いことになるだろう」米記者