【明治安田J1リーグ】浦和レッズ 0-0 アルビレックス新潟(12月8日/埼玉スタジアム2002)【映像】あわや退場!衝撃の“ラストタックル” 浦和レッズのFW興梠慎三が現役ラストマッチで強烈なタックルを繰り出して“最後のイエローカード”を…

【明治安田J1リーグ】浦和レッズ 0-0 アルビレックス新潟(12月8日/埼玉スタジアム2002)

【映像】あわや退場!衝撃の“ラストタックル”

 浦和レッズのFW興梠慎三が現役ラストマッチで強烈なタックルを繰り出して“最後のイエローカード”を掲示された。この激しすぎるプレーにはファンもSNS上で反応している。

 注目のシーンは、浦和が第38節にアルビレックス新潟と対戦した12分のことだ。MFグスタフソンの縦パスが新潟のDF堀米悠斗にインターセプトされ、ボールが早川史哉に渡った瞬間、興梠が鋭く奪い返しに行き、強烈なスライディングタックルを繰り出した。すると、その左足の足裏が早川の右足首を直撃。タックルを受けた早川は飛び跳ねた後、足首を抑えながら悶絶するなど激しい痛みを訴えていた。
 
 興梠はすぐさま早川の元へ駆け寄って心配していると、その間に審判からイエローカードを提示された。その際には、顔をゆがめながら審判とのコミュニケーションを図って「故意ではない」ことをアピール。そして、治療を受ける早川の元へ再び駆け寄ると、しゃがみ込んで様子を見守った。その口元は「ごめん」と言っているようだった。

 解説・松原良香氏は一連のシーンについて、「興梠はゴールのことも当然、思っていると思いますけど、それと同時にトランジションの瞬間、自分たちが前がかりになっているので、ここでカウンターを食らいたくない。そこの守備の切り替え役、スイッチ役でファウルになってしまいましたね」と、スライディングタックルの意図を解説した。

 このプレーには、ファンもSNS上で反応。「興梠のあのスライディング、一発レッドが妥当だったと思うが。危険なスライディングだったぞ…」「危うく退場しかねない気合の入ったスライディングしてる」「興梠の足裏スライディング…結構ヤバかったけど、引退試合で退場は、それはそれで伝説になりそうだが」などコメントが相次いだ。

 VARで退場かどうかの確認が行われていたが、結果的に判定は覆らず。タックルを受けて痛んでいた早川も約1分後に立ち上がり、無事にプレーを再開させている。

 興梠は今季限りでの現役引退を表明しており、先発したこの試合がラストマッチ。そのため、12分に提示されたイエローカードが“現役最後のイエローカード”になった。大久保嘉人に次ぐ歴代2位のJ1通算168得点を決めたストライカーは、63分までプレー。交代時には両チームの選手が作った花道を通り、目には涙を浮かべながらピッチを後にした。

 なお、試合終了後のセレモニーでは、「本日をもって私、興梠慎三は現役を終えることになりました。いろいろな指導者に出会い、たくさんの仲間と出会い、本当にいろいろな人に支えてもらって、20年間、現役を送ることができました。本当に感謝しています。ありがとうございます」と切り出し、自身が関わってきた多くの人への感謝を口にした。

(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)