清水は今季12試合の出場にとどまった(C)産経新聞社 プロ野球の現役ドラフトが12月9日に行われる。今年で3回目を迎え、…

清水は今季12試合の出場にとどまった(C)産経新聞社
プロ野球の現役ドラフトが12月9日に行われる。今年で3回目を迎え、これまでの2年間で多くの成功例が生まれてきた。本稿では日本ハムのリスト入り選手を予想したい。
■過去2年の実績は?
まずはこれまでの実績をみていく。初年度は西武から松岡洸希を獲得、ソフトバンクに古川侑利を放出した。松岡は林昌勇(元ヤクルトほか)を彷彿させる右のサイドハンド。西武では2021年までの2年間で計7試合登板にとどまり、日本ハム入団後は一軍登板なしが続いている。今季に続いて来季も育成選手としてプレー予定だ。古川は楽天、巨人を経て、22年に育成で日本ハム入団。春先に支配下を勝ち取ると、一軍で34試合に登板。同年の現役ドラフトでソフトバンクに移り、今オフに引退を表明している。
2年目の今季はソフトバンクから水谷瞬を獲得、同じくソフトバンクに長谷川威展を放出した。大型外野手の水谷は、ソフトバンクでの5年間で一軍出場ゼロも日本ハムで覚醒。交流戦で史上最高打率となる.438をマークし、MVPを獲得した。変則左腕の長谷川は日本ハムでの2年間で通算11登板だったが、ソフトバンク加入1年目でいきなり32試合に登板。オフには大幅昇給を勝ち取った。
■最優秀中継ぎ左腕がリストに?
ここからは実際に今季のリスト入りが想定される選手を挙げていく。
1人目は堀瑞輝だ。スリークオーターから繰り出すスライダーを武器に、高卒5年目の2021年には60試合に登板。42ホールドポイントを記録し、最優秀中継ぎ賞を獲得した。その後は成績が低下しており、今季は10試合登板で防御率8.64。ホールドは1つも挙げられなかった。
現状の日本ハム救援陣を見ると、左腕は河野竜生がセットアッパーに定着。大ベテラン・宮西尚生も健在だ。堀が割って入るにはなかなかハードルが高い。今季で26歳と比較的若く、他球団で活躍の場を設ければ再びキャリアが上向くかもしれない。
■長身左腕・上原はセに向いている?
2人目は上原健太だ。同じ左腕でも堀は救援タイプ、上原は先発タイプになる。191センチの長身を生かした投球で、プロ8年目の昨季は18試合に先発して4勝をマーク。自身初の100イニング(101回1/3)に到達した。
今季もローテ定着を目指すが、投げるたびに敗戦投手になってしまい、救援でも7月15日の楽天戦で3番手として登板し、2回7失点の炎上。シーズン通算で7試合登板、防御率9.24に終わった。とはいえ、ボールは一級品で、一時は二刀流が検討されるほどの打力も兼ね備える。セ・リーグへの移籍も面白いか。
■ディフェンスに定評のあるベテラン捕手も
3人目は清水優心だ。札幌ドーム時代末期の主力だった一人で、キャリア・経験ともに豊富な捕手。特にディフェンス面には定評がある。
2022年に新庄監督体制に入ってから出場機会を少なくしており、今季はわずか12試合の出場。台頭してきた田宮裕涼や、FA組の伏見寅威らにマスクを譲ってしまった。仮にリスト入りすれば、プロ10年間で494試合出場の捕手を他球団が放っておくことはないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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