J2昇格プレーオフ決勝の後半アディショナルタイムに生まれた劇的ゴールに反響が続々と寄せられた。 12月7日、富山県総合…

 J2昇格プレーオフ決勝の後半アディショナルタイムに生まれた劇的ゴールに反響が続々と寄せられた。

 12月7日、富山県総合運動公園陸上競技場での“運命の一戦”で、カターレ富山が2―2 松本山雅FCと引き分け、11年ぶりとなるJ2昇格を決めた。対する松本山雅は4年ぶりのJ2復帰を目前にしながら、余りにも残酷な結末が待っていた。

 劇的な試合展開だった。先に得点を奪ったのは松本山雅。前半18分に安永玲央、同26分に樋口大輝がゴールを決めて2点をリードで折り返し、そのまま後半30分を過ぎた。だが、そこから富山が反撃を開始する。同35分に碓井聖生が頭で決めて1点を返すと、迎えた後半アディショナルタイム、90+3分だった。

 残り時間が刻一刻と少なくなる中、富山はパワープレーに出る。そして左サイド後方から前方へ対角のロングボールを入れると、そのこぼれ球が右サイドにいた吉平翼に渡る。吉平は縦に勝負してから右足クロス。スライディングした相手DFの足に当たって高く舞い上がると、そのボールが吸い込まれるようにゴール前の碓井の元へ。前に出る判断が遅れた相手GKに対して、身長183cmの碓井が高い打点から、再び頭で合わせてゴールネットを揺らした。

■「こんなのさぁ泣いちゃうよね」

 碓井は地元・富山県出身の大卒ルーキー。劇的ゴールを決めると、そのまま大歓声の中でユニフォームを脱いでゴール裏サポーターのもとまで走って行った。そしてこの光景を目の当たりにしたファンからは、SNS上に次のようなコメントが寄せられた。

「これが富山の底力だ!!本当にドラマだよ。奇跡だよ!!!」
「すごすぎるわ サッカーってここぞという時になんかしら起きるもんだな…」
「富山側からすればあまりにも奇跡すぎるドラマ 松本山雅側からすればあまりにも残酷すぎる悲劇」
「こんなのさぁ泣いちゃうよね」
「プレーオフの魔物は富山にいた!」

 これで富山は来季、2014年以来となるJ2舞台を戦うことになる。この日のドラマ、盛り上がりを、チームのさらなる躍進へと繋げられるか。劇的な後半AT弾を決めた碓井の来季のさらなる爆発にも期待したい。

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