スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月1~8日/賞金総額477万1360ユーロ/クレーコート)。 木曜日に行なわれた3回戦。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアンディ・マレー(イギリ…
スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月1~8日/賞金総額477万1360ユーロ/クレーコート)。
木曜日に行なわれた3回戦。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアンディ・マレー(イギリス)、ラファエル・ナダル(スペイン)がそれぞれ勝ってベスト8に進んだ。
第1シードのジョコビッチはロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を6-2 6-1で下し、ツアートップとなる今季30試合目の勝利を挙げた。また、前年優勝のマレーはジル・シモン(フランス)を6-4 6-2で下している。
「アグレッシブにプレーしたかった。それが今日の僕がやったこと」とジョコビッチ。彼は25本のウイナーを決め、11本のアンフォーストエラーしかおかさなかった。「昨日とはまるで状況が違っていた。今日は(サーフェスが)少し遅くなっていたけど、より風が強かった。集中している必要があったよ」。
ジョコビッチと準々決勝を戦うのは、第7シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)と第11シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)の勝者となる。
元サッカーのスタート選手だったロナウドもジョコビッチの試合を観戦に来ていたが、ジョコビッチも彼とサンチャゴ・ベルナベウ・スタジアムで行なわれたチャンピオンズ・リーグのレアル・マドリーとマンチェスター・シティの試合の際に対面していたという。また、この試合にはラファエル・ナダル(スペイン)も観戦しに行っていた。
第2シードのマレーは第1セットの最後のゲームでブレークして取って先行。第2セットでは2度のサービスブレークで勝利を決めた。
「最初はうまくリターンが返らなかった」とマレー。「でも、だんだんリズムをつかんできてたら、多くのポイントをコントロールできるようになった。色んな展開を使えたし、サービスもよかった。最初の2ゲームのあとは、自分のサービスゲームで相手から受けるプレッシャーも低くできたしね」。
マレーとシモンの試合は2008年大会の決勝の再現だった。この時にマレーは初めてマドリッドの大会を制している。
この試合では第2セットの途中で数分間の中断があった。というのは、観客席で体調を崩した観客がいたためで、救急搬送されるという場面があったからだ。試合は観客席に医師がかけつけて再開された。
昨年のマレーは、ナダルをを倒して優勝しているが、これは今大会がクレーのマスターズ1000大会になってからでは初のタイトルだった。今年のマレーはモンテカルロの大会でベスト4に進出し、ナダルにフルセットで敗れている。
ナダルは37位のサム・クエリー(アメリカ)に序盤はやや苦戦し、第1セットは1-5とリードされるまであと1ポイントという場面もあったが、そこから巻き返して6-4 6-2で勝利している。
「タフなスタートだった」とナダル。「相手は全部のボールを打ってきて、それがうまくいっていた。僕はボールを返せない状況だった。でも、だんだんリズムをつかめるようになった」。
ナダルと準々決勝を戦うのはジョアン・ソウザ(ポルトガル)で、ジャック・ソック(アメリカ)を6-1 6-7(3) 6-2で破っての勝ち上がりだ。
また、第6シードの錦織圭(日清食品)が第10シードのリシャール・ガスケ(フランス)を6-4 7-5で、第8シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)は第9シードのダビド・フェレール(スペイン)を7-6(8) 7-5でそれぞれ下している。(C)AP