第76回阪神ジュベナイルフィリーズには、レース史上初の外国調教馬が参戦する。BCジュベナイルフィリーズターフ2着の米国馬・メイデイレディの存在は競馬ファンを悩ませ、加えて今年は牝馬限定GIになって以降で初の京都開催。波乱の要素は少なくない。…

第76回阪神ジュベナイルフィリーズには、レース史上初の外国調教馬が参戦する。

BCジュベナイルフィリーズターフ2着の米国馬・メイデイレディの存在は競馬ファンを悩ませ、加えて今年は牝馬限定GIになって以降で初の京都開催。波乱の要素は少なくない。

本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「ミストレス」を取り上げる。

◆【阪神ジュベナイルフィリーズ2024予想/追い切り診断】伏兵一角に最高評価「S」 最終追いで「一気に良化」 機敏さとセンスの高さで世代女王へ

■ミストレス

阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦として毎年注目されるのが、アルテミスSとファンタジーS。近年はアルテミスS組が優勢であり過去10年【5.3.3.19】。昨年こそアルテミスS2着から挑んだサフィラが1番人気で4着に敗れたが、同レースの勝ち馬が後にオークスと秋華賞を制したチェルヴィニアだったことを考えると、やはりアルテミスS組のレベルは高い。

一方、ファンタジーS組は【2.0.2.31】。2018年にダノンファンタジー、翌19年にレシステンシアと連勝したこともあるが、21年3着のウォーターナビレラを最後に2年連続で馬券外が続く。

ちなみに、過去10年でノーザンファーム生産馬の出走はアルテミスSの13頭に対し、ファンタジーSは8頭。この事実からも、有力馬がいかにアルテミスSへ集中しているかが見て取れる。軸馬はもとより穴馬を探すのも、王道・アルテミスS組からと考えたくなる状況だ。

アルテミスS2着のミストレスは発馬を決めマイペースの逃げ。中盤に12秒台2本のラップ構成で巧みに脚を温存したのもあるが、直線でエンジンを再点火し残り200m過ぎまで先頭だったのは負けて強しの内容だった。最後はブラウンラチェットの決め手に屈したが、直線が平坦の京都ならもっと際どく粘れたはずだ。

展開利があったとはいえ、3着に退けたショウナンザナドゥが有力馬の一角に名乗り出るなら、同馬もそれなりの評価は必要。11頭立て7番人気の激走と甘く見られるのであれば、相手に組み込むべき1頭と見た。

◆【阪神ジュベナイルフィリーズ/穴馬アナライズvol.1】ブラウンラチェットら“切れモノ”の影に隠れる逸材 想定“8人気”前後が秘める京都マイル適性

◆【阪神ジュベナイルフィリーズ2024予想】芸能人・予想家の本命・注目馬予想まとめ 前週9人気3着◎で「穴」予想炸裂!

◆【阪神ジュベナイルフィリーズ2024/大口投票パトロール】ブラウンラチェットに複勝“110万円” 前週同様「一極集中」の評価か