ドジャースと史上最高額の契約を交わし、ワールドチャンピオンとなった大谷。(C)Getty Images 天文学的な予想額が米球界に衝撃を与えている。 今オフにヤンキースからFAとなったフアン・ソト。目下ストーブリーグで最大級の注目を集めてき…

ドジャースと史上最高額の契約を交わし、ワールドチャンピオンとなった大谷。(C)Getty Images

 天文学的な予想額が米球界に衝撃を与えている。

 今オフにヤンキースからFAとなったフアン・ソト。目下ストーブリーグで最大級の注目を集めてきた26歳だが、交渉テーブルで語られている契約が15年総額7億5000万ドル(約1155億円)にまでなっているという。米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は「可能性がある」と伝えた。

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 ソト獲得を巡ってはメッツやヤンキース、ドジャースなど複数球団が争奪戦を展開。今オフ最大の目玉ゆえに契約金の高騰は避けられない情勢ではあった。しかしながら、大谷翔平が昨オフにドジャースと締結した10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)の北米スポーツ史上最高額の契約金が、わずか1年で塗り替えられるかもしれないという予測は、小さくない衝撃を広げている。

 もっとも、ソトの契約額が高騰した理由の一つには、他でもない大谷のメガディールが影響したとも考えられている。

「ショウヘイ・オオタニがたった一人で市場を変えたんだ」

 そう論じるのは、かつてフィリーズGMであったルーベン・アマロJr.氏だ。米ポッドキャスト番組『The Phillies Show』に出演した球界の事情通は、大谷の7億ドル契約が移籍市場に及ぼした変化を語っている。

「(13年3億3000万ドル=約367億6000万円)の契約を結んだ)ハーパーが軽視されていると感じるかもしれないが、当時は誰も彼にそれだけの契約を提示したわけではなかったんだ。年月が過ぎれば歴史は変わるんだ。そして、ショウヘイ・オオタニの登場で状況は大きく変わったのは明らかだ。彼は独力で市場を変え、今の状況にまで押し上げた。1年前にオオタニの結んだ契約を見ていなかったら、今のソトの数字が出てきたとは思えない」

 文字通り球史を変えた大谷の契約。その凄まじさはソトの争奪戦が改めて浮き彫りにしていると言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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