前回の五輪で金メダルを獲得したアンディ・マレー(イギリス)は、リオデジャネイロ五輪では選手村に滞在しないだろうと話し、選手村よりもイギリスのテニスチームとともにアパートを借りて滞在したいと話した。 マレーは2008年の北京五輪では選手村…

 前回の五輪で金メダルを獲得したアンディ・マレー(イギリス)は、リオデジャネイロ五輪では選手村に滞在しないだろうと話し、選手村よりもイギリスのテニスチームとともにアパートを借りて滞在したいと話した。

 マレーは2008年の北京五輪では選手村に滞在。しかし、2012年のロンドン五輪では滞在しなかった。

「僕は選手村には滞在しない」とマレーは火曜日のマドリッドの大会期間中に話している。「僕はチームのみんなとアパートを借りて滞在するつもり」。

 マレーは北京五輪では他競技の選手たちと楽しんだと話したが、今年8月のリオデジャネイロ五輪では、ロンドン五輪の際のやりかたでいくことに決めたのだと言う。

「北京五輪の選手村で過ごした時間は素晴らしいものだったよ。正直に言ってね」とマレー。「でも、あのときの自分のテニスはすごく悪かった。だから、ロンドン五輪では明らかにやり方を変えたんだ。そしたらうまくいったんだ」。

 マレーはさらにメダルを追加するためにも、出来る限りの準備を整えたいと話し、ツアーの中の大きな大会の一つとして考えたいと話している。

「僕の仕事は、出来る限り最高の状態で五輪に臨み、国のためにメダルを獲得すること」と28歳のマレーは話している。「これが最高のやり方だと僕が思うのは、他の大会でもそうであるように、ちゃんと自分のスペースがあるということだと思う」。

 マレーはロンドン五輪でも選手村には赴いたが、そこを拠点にはしなかった。当時の彼は他競技の選手たちと会うことも、五輪の経験の一つになると考えていたという。

 その他多くのテニス選手たちも、ロンドン五輪の際には戦主務に滞在しなかった。それはテニス競技の会場がウィンブルドンで、その他の競技の会場とは離れていたためでもある。

 ロジャー・フェデラー(スイス)もまた、選手村には滞在を予定していない選手村の一人だと言われる。彼のチームはまだ公式には予定を発表していないが、フェデラーは選手村での滞在が他競技の選手たちからサインや写真を常に求められる状況となるため、2008年の北京五輪の際には大いに悩まされたという。ロンドン五輪でのマリア・シャラポワ(ロシア)も同じような状況に悩まされたという。

「僕らが慣れ親しんだ状況とは違うからね」とマレー。「テニス選手たちが選手村で過ごさないのはなぜかとなれば、それが理由だと思うよ」。

 ラファエル・ナダル(スペイン)が2008年の北京五輪で金メダルを獲得したときの彼は、やはり選手村での「観光スポット」の一つとなっていた。ナダルはすでにリオデジャネイロ五輪での滞在を楽しみたいと話していて、他の競技の選手たちとの交流を積む経験もまた、五輪における最高の目的の一つだと話している。

 北京五輪では銅メダルだったノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、五輪でのメダル獲得は彼にとって優先度の高い目標の一つだと話している。彼もまた、2008年の北京五輪では選手村に滞在した。

 ブラジルの警備当局は、先月の段階で、安全面のことを考えてもすべての選手たちに選手村での滞在を勧めていて、その方がより安全を確保しやすいのだとしている。また、選手村以外での滞在を望む何人か選手たちに対しては、安全面を考慮して追加の措置が必要になるかもしれないと話している。(C)AP