8日、香港・シャティン競馬場にて、香港国際競走が行われる。メインを飾る中距離戦線の頂上決戦・香港カップ(GI、芝2000…
8日、香港・シャティン競馬場にて、香港国際競走が行われる。メインを飾る中距離戦線の頂上決戦・香港カップ(GI、芝2000m)は日本時間17時40分発走予定。日本からは三冠牝馬リバティアイランド、昨年のダービー馬で前走・天皇賞秋2着のタスティエーラの2頭が参戦する。
過去10年で香港馬が5勝、日本馬が5勝と、互角の勝負を演じているが、今年は地元のロマンチックウォリアーが、レース史上初の3連覇を目指し、ライバルに立ちはだかる。堂々と主役を演じ切るのか、それとも――。その結末を予想する。
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■信頼度抜群、“香港の雄”
ここまで国内外で積み上げたGIは8勝。昨秋の豪州コックスプレートを皮切りに、クイーンエリザベス2世C3連覇や、距離不足を懸念された安田記念を含め、現在6連勝中と勢いに乗っている地元の雄・ロマンチックウォリアーの主役の座は揺るぎない。
約5カ月半の休み明けとなった前走のジョッキークラブCは、最後流す余裕を見せながら、2着に4馬身1/4差をつける快勝で、少なくとも香港勢に対抗できる馬はいないだろう。
加えて、異国の地でベストディスタンスではない安田記念を、日本の並みいる強豪を相手に横綱相撲で完勝しており、地の利を生かせるホームコースに戻れば、その牙城を崩すのは容易ではない。
昨年の香港カップでは、ヒシイグアスが短頭+クビ差の3着、今年のクイーンエリザベス2世Cでは、プログノーシスがクビ差の2着と、彼らを物差しにすれば今年の日本馬に逆転の余地も……と考えられるが、永遠に“あと一歩のその差”を詰めることのできない“凄み”を、今のロマンチックウォリアーには感じられる。ここは素直に信頼したい。
■明暗分かれそうなクラシックホース2騎
日本から参戦する同期のクラシックホース2騎、タスティエーラとリバティアイランドが絶対王者に臨むが、三冠牝馬の前走、天皇賞・秋13着大敗は気にかかる材料だ。昨年のジャパンC2着までのパフォーマンスは、今後の牡馬勝りのレースぶりを予感させる強さだったが、今年のドバイシーマクラシックでは3着にとどまり、右前種子骨の靱帯炎に見舞われ、長期休養明けの前走が凡走。出来に関して万全の状態ではなかったものの、馬自身に明らかに“変化”が感じられる。
前走は大幅な馬体増もあり、ひと叩きされた今回は状態が上向く可能性もあるが、消長の激しい牝馬だけに、精神面で闘争心が失っている可能性も否定できない。本来の走りを取り戻せることができるかどうか、競走生活の分岐点になるかもしれない。
一方、クラシック三冠を走り切って以降、やや低空飛行を続けていたタスティエーラは、前走天皇賞・秋で、この馬らしい正攻法のレースぶりを見せて2着に好走。復調をアピールして見せた。
奥手の血筋で、本格化はこれからと思わせるタイプ。父サトノクラウンは、2016年香港ヴァーズの勝ち馬で、いかにもシャティンの馬場は向きそうな血統背景。今回が初めての海外遠征となるが、香港のGIを5勝し、当地を熟知している堀調教師の管理馬という点も魅力的だ。
鞍上は、ダービーを制覇したときのコンビ、D.レーン騎手という点もプラス材料。ロマンチックウォリアーとのガチンコ勝負で、どこまで食い下がれるか。
■近8年、上位人気決着は1回のみでヒモ荒れ傾向
ロマンチックウォリアーの頭勝負で、まずは間違いないと考える。一方、JRAで馬券が発売された2016年以降の8年間で、1~3番人気の順当決着は一度しかなく、近3年は1番人気が勝利も、2桁人気馬が3着に2回入るなど、ヒモ荒れ傾向。今年も順当決着はないとみて、穴っぽい馬にも手広く流してみたい。
まずはイギリスから、ザフォクシーズを抜擢。昨年の英ダービーで5着、ベルモントダービー2着など、まだGIは勝ち切れていないが、前走チャーチルSでは、香港ヴァーズに出走するGI3勝馬ドバイオナーを破り、力のある所を見せている。追加登録料を払っての参戦というところも、陣営の意気が感じられる。
同じくイギリスのスピリットダンサーは7歳を迎えているが、バーレーンインターナショナルTを連覇しての参戦と、衰えは見られない。こちらは遠征でも強さを発揮できている点が強みで、初のシャティンでも問題なく対応できるだろう。
バーレーンインターナショナルT3着から臨むのが、フランスのカリフ。3走前のGIバイエルンツフトレネン(ダルマイヤー大賞)では、独ダービー馬ファンタスティックムーンを下して制しており、上位進出しても何ら驚けない。
これら、欧州調教馬にタスティエーラを加えた3連単馬券で勝負。リバティアイランドは精神面の不安が拭えず、今回は思い切って消しで行ってみたい。また、3歳馬は過去10年で【0.0.0.7】と馬券に絡んでおらず、コンテント、ウイングスパンのA.オブライエン勢2騎も消す。
香港カップ2024 結論・買い目
◎(1)ロマンチックウォリアー ◯(4)タスティエーラ ▲(7)ザフォクシーズ △(2)スピリットダンサー △(5)カリフ
3連単軸1着流し(12点) 軸:1 相手:4、7、2、5
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◆著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか 20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。