ヤクルトの新入団選手発表会が行われ、9名の選手が顔をそろえた(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext ヤクルトは12月4日、新入団選手発表会を都内で行い、育成選手を含む9名がファンの前でプロの世界へ挑む抱負を述べた。 その中…

ヤクルトの新入団選手発表会が行われ、9名の選手が顔をそろえた(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext

 ヤクルトは12月4日、新入団選手発表会を都内で行い、育成選手を含む9名がファンの前でプロの世界へ挑む抱負を述べた。

 その中でも、今年のドラフト会議で高校生外野手として唯一指名されたドラフト2位のモイセエフ・ニキータは「チームの日本一に貢献したい」と、高い志を胸に背番号「31」のユニフォームに袖を通した。

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 身長182センチ、体重87キロの体格で将来の大砲として大きな期待を寄せられるモイセエフは、チームの4番・村上宗隆に憧れを抱く。その村上に対して「日本でやるのが来年最後になる可能性が高い。もし機会があるなら、野球のことをいろいろ聞きたい」と、来オフメジャーに挑戦する背番号「55」から多くのものを吸収したいと貪欲な姿勢をみせた。

 プロ1年目の2018年はファームで研鑽を積んだ村上は、9月に初の1軍を経験すると、プロ初打席初本塁打の快挙を達成。この年はこの1本のみに終わったが、2年目に36本塁打を放つと、その後順調に成長を続け、球界を代表する選手へと成長を遂げた。2022年には史上最年少で三冠王に輝いている。

 モイセエフも同じように1年目は身体づくりなど基礎を固めて1軍の舞台を目指す可能性が高いが、「その中で少しでも1軍の試合に出られたら」と決意を燃やす。

 髙津臣吾監督は「基礎の身体づくりというか、やることはたくさんありますけど、そこを少し飛ばしても技術で入っていける身体は持っているという(スカウトからの)報告だった」と、早期1軍デビューも期待してしまうほどの“逸材”であることは間違いない。

 「ポスト村上」として期待の高いモイセエフが、神宮の舞台で暴れ回る日はそう遠くない未来かもしれない。

[文:別府勉]

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