12月4日、川崎フロンターレがACLE第6戦として山東と対戦。この試合で等々力デビューを果たした期待の新星が驚きのプレーを見せた。 川崎にとって昨季のACLで苦杯を舐めさせられた相手がこの山東。しかし、この日は前半のうちに2得点をゲット。…
12月4日、川崎フロンターレがACLE第6戦として山東と対戦。この試合で等々力デビューを果たした期待の新星が驚きのプレーを見せた。
川崎にとって昨季のACLで苦杯を舐めさせられた相手がこの山東。しかし、この日は前半のうちに2得点をゲット。さらに後半20分にも追加点を決めて3点をリードしたことで、出番が回ってきたのが神田奏真だ。
神田は2005年12月生まれの18歳。今季、静岡学園高等学校を卒業したばかりのプロ1年目である。長らく出番がなかったものの、世代別日本代表では結果を残し続けてきた。そして11月27日のACLE第5戦、ブリーラム・ユナイテッドFC戦でプロデビューを果たすと、後半アディショナルタイムからの出場ながら1得点を記録。
その勢いのままに、山東戦の後半39分から途中出場して等々力デビューを果たす。ブリーラム戦同様にこの試合でも出場時間は短かったが、それでも結果を残してみせた。それは後半45分だ。
中盤でボールを回す川崎は、相手のバイタルエリアで河原創がボールを受けると、スルーパスを送る。それに反応したのが神田。ペナルティエリア左に侵入すると、左足でゴール前にクロス。その先にいたのが山田新で、チームの得点王のゴールをアシストしたのだ。
■サポーターも粋な対応
神田はこれがプロ2試合目ながら、1得点1アシストと早くも数字を残す結果に。その驚くべき姿に、サポーターも反応した。今夏まで所属していた元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスのチャントを、急遽、“神田バージョン”で歌って緊急継承させたのだ。
バフェティンビ・ゴミスはイングランドやリーグ・アン、トルコリーグやサウジアラビアリーグなどで結果を残し続けたストライカー。川崎フロンターレに所属したのがそのキャリアの最後となっていたが、退団の理由として神田奏真の名前を挙げていた。それだけに、サポーターもゴミスのチャントを神田に継がせる粋な対応を見せたのだ。
川崎はこの試合を4-0で勝利。グループステージ突破に大きく前進した。今季の公式戦は残り1試合となったが、神田の出番は訪れるか。J1リーグ戦デビューも、夢ではない。