【セリエA】パルマ 3-1 ラツィオ(日本時間12月1日/スタディオ・エンニオ・タルディーニ)【映像】鈴木彩艶、「爆速クロス」に超反応 抜群の反応神経が生きるのはシュートストップだけではない。パルマのGK鈴木彩艶が、セリエA第14節のラツィ…
【セリエA】パルマ 3-1 ラツィオ(日本時間12月1日/スタディオ・エンニオ・タルディーニ)
抜群の反応神経が生きるのはシュートストップだけではない。パルマのGK鈴木彩艶が、セリエA第14節のラツィオ戦で、ボックス内からの鋭いクロスを横っ飛びで弾き出した。この好守にSNS上が騒然とした。
鈴木の反射神経が光ったのは、パルマが2点リードで迎えた61分のことだ。追いつくために1点を返したいラツィオは、途中出場のFWペドロ・ロドリゲスがピッチ中央からドリブルで局面を打開し、パルマの守備ブロックに風穴を開ける。すると、ボールはDFルカ・ペッレグリーニを経由し、左サイドに張り出したMFマッティア・ザッカーニのもとへ。
背番号10のエースは左足でトラップし、右足で細かくボールを触りながらドリブル開始。パルマ守備陣は2人で対応しようとしたが、躊躇なく縦への突破を仕掛けた。そして、急加速してボックス内の左に抜け出すと、左足でシュート性の爆速クロスを蹴り込んだ。
パルマは守備ブロックを完全に攻略された。しかし、鈴木が最後の防波堤として立ちはだかった。日本代表守護神は、192cm・100kgの体躯を素早く横に倒す。さらに伸ばした両手で壁を作り、弾丸のようなボールを弾いたのだ。
こぼれたボールはボックス内にいたラツィオのFWバレンティン・カステジャーノスのもとへ転がったが、パルマのDFボトンド・バログがタイトな寄せでシュートブロック。味方の援護もあってピンチを脱した。鈴木は横っ飛びで最初のクロスに反応した後、素早く立ち上がっており、セカンドシュートにも備える集中力の高さも発揮していた。
世界基準の反射速度を見せたセービングには、サッカーファンも大注目。SNSには「ザイオン凄いな笑」「ザイオンが守護神すぎる」「クロス対応もいいじゃん」「腰の位置くらいだから難しいと思うけど、よく弾いた」「セービングの後の準備もいい!」などの声が上がった。
また、イタリアメディア『PARMA live』も「ラツィオはザッカーニがチームを背負って反撃を試みるが、鈴木が二度にわたって好守を見せる」と称賛していた。
鈴木は80分に連携ミスから失点したものの、パルマは3-1で5連勝中のラツィオを撃破して昇格1年目ながら11位まで浮上。この日の鈴木はビッグセーブを連発しており、SNSには「日本にもいよいよ世界的なゴールキーパーが誕生するかもしれない」「このまま和製ブッフォンと呼ばれるにまで上り詰めて欲しい!」「活躍しすぎてタイミング次第ではビッグクラブ移籍できそう」などの声も出ていた。
パルマは次節でのインテルと対戦(日本時間で12月7日)。評価急騰中の鈴木は昨シーズン王者を相手にどんなパフォーマンスを見せるのか。注目される。
(ABEMA de DAZN/セリエA)