朝倉にとって千載一遇の機会がすぐそこに迫っている(C)Getty images 現地時間12月7日(日本時間8日)、米国ラスベガスで開催される『UFC310』のメインイベントで、朝倉海が現UFC世界フライ級王者のアレッシャンドリ・パントージ…

朝倉にとって千載一遇の機会がすぐそこに迫っている(C)Getty images

 現地時間12月7日(日本時間8日)、米国ラスベガスで開催される『UFC310』のメインイベントで、朝倉海が現UFC世界フライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に挑む。朝倉は今年6月にUFCと契約を結んだことが発表され、今回の試合は昨年12月の『RIZIN.45』でのフアン・アーチュレッタ(米国)戦以来の実戦となる。

【動画】朝倉海に牙を向くブラジルの難敵 パントージャの締め技シーン

 UFCという世界最高のステージにおいて、初参戦でタイトルマッチという“破格”の待遇を受ける朝倉。待望のUFCデビューが目前となり、米国内でも日本人ファイターに向けられる期待感は膨らみ続けている。

 米放送局『CBS SPORTS』では、12月3日の公式サイト上で今回のイベントの見どころを伝える特集記事を配信。もちろん、メインに立つ朝倉についての紹介もあり、同メディアは「まだオクタゴンに足を踏み入れていない世界トップクラスのファイターのひとりであるカイ・アサクラにとって、31歳でUFCデビューを迎えるだけでもすでに一定の注目を集めるだろう」などと綴っている。

 さらにトピックでは、初戦でタイトルマッチという異例の組み合わせとなった経緯も説明。「UFCは高騰するチケット価格に見合うカード編成が求められている。そのため、アサクラはラスベガスで開催される2024年最後のPPVカードのメインイベントという最高の舞台でUFCデビューを果たすことになった」として、ビッグイベントならではの舞台裏の事情も明かしている。

 また、「ファンにとって幸運なことに、アサクラはエキサイティングなスタイルの持ち主であり、パントージャとの撃ち合いが期待される。どちらに転んでも、アサクラはUFCタイトルマッチでデビューするという現代では珍しい機会を得たことになり、その名を一気に知らしめる絶好のチャンスを掴んでいる」と大一番の戦いへの期待の声を並べた。

 他にも、米格闘技サイト『Bloody Elbow』では、朝倉の過去のファイトを振り返っており、2019年『RIZIN.19』で対戦した佐々木憂流迦が、朝倉の打撃で顎の骨を2か所骨折したというエピソードを紹介。その上で同メディアは「アサクラの持つ規格外の破壊力を証明する形となった」などと評している。

 今なお、UFCの舞台では日本人王者は生まれていない。朝倉が初戦でいきなりその歴史を塗り替えるのか。世界中から熱視線が注がれるビッグファイトが、間もなく始まろうとしている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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