甲斐を獲得できれば間違いなく戦力アップにつながるが複雑な心境のファンもいるようだ(C)産経新聞社 オフシーズン、ストーブリーグの関心事といえばFA戦線です。中でもソフトバンクの正捕手、侍ジャパンでも扇の要を担った甲斐拓也を巡っては、チーム残…
甲斐を獲得できれば間違いなく戦力アップにつながるが複雑な心境のファンもいるようだ(C)産経新聞社
オフシーズン、ストーブリーグの関心事といえばFA戦線です。中でもソフトバンクの正捕手、侍ジャパンでも扇の要を担った甲斐拓也を巡っては、チーム残留か、巨人移籍か、野球ファンの注目を集めています。
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2010年の育成ドラフト6位指名で楊志館高から入団。「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩で頭角を現し、2013年には支配下登録。2017年からは正捕手の座に君臨し、パ・リーグを代表する捕手としてベストナインやゴールデン・グラブ賞を獲得。常勝ホークスを牽引する存在として、脂が乗った32歳です。
巨人は同じくFA獲得を目指していた阪神の4番打者・大山悠輔が残留を決めたことから、甲斐を何とか口説き落としたいところ。それでも30代の巨人ファンは、素朴な疑問を口にするのです。
「今の巨人ってかなりの『捕手王国』だと思うんです。2023年のWBC日本代表にも選出された“打てる捕手”大城卓三もいれば、守備力に定評のある小林誠司もいる。今季キャリアハイの88試合に出場し、投手陣から信頼も厚い岸田行倫もいます。岸田は打撃面も決して悪くない。ファームでは近未来の正捕手候補として山瀬慎之助が頑張っている。果たしてここに、甲斐が必要なのかな、と素人目には思ってしまうんです」
そしてG党が心配するのは、甲斐の獲得に成功できた場合、人的補償で有望な若手選手が「流出」してしまうのではないか…ということ。プロテクトできるのはわずか28人。選手層が厚い巨人において、必要な戦力をこの枠に収めるのは至難のワザです。どうしても有望な逸材が「プロテクトリスト漏れ」してしまうリスクは消せません。
スポーツ紙のデスクは言います。
「現役時代、捕手として最高峰の高みに上り詰めた阿部監督が獲得を熱望するのですから、甲斐が巨人に移籍すれば、バッテリーを中心とした守りがさらに堅固となることでしょう。しかし、巨人から人的補償で移籍した選手はかなりの確率で新天地において活躍し、巨人ファンは悔しい思いをしてきました。G党の方々が現在の充実した捕手陣にある程度満足し、人的補償での有望株流出を心配しているのは当然のことと言えるでしょう」
甲斐の決断に、ファンの注目が集まります。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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