J1昇格プレーオフで敗れたモンテディオ山形のMF土居聖真が試合直後に流した涙にファンが胸を熱くしている。 現在32歳の土居は、下部組織時代を含め約20年に渡って在籍した鹿島アントラーズから、今年7月に生まれ故郷のチームである山形に加わった…
J1昇格プレーオフで敗れたモンテディオ山形のMF土居聖真が試合直後に流した涙にファンが胸を熱くしている。
現在32歳の土居は、下部組織時代を含め約20年に渡って在籍した鹿島アントラーズから、今年7月に生まれ故郷のチームである山形に加わった。そして移籍後のリーグ戦14試合で5得点2アシストを記録。トップ下として躍動し、破竹の9連勝でのプレーオフ進出の立役者となった。
しかし、リーグ最終戦から3週間のインターバルを経て迎えた12月1日、本拠地NDソフトスタジアム山形でのファジアーノ岡山戦では、相手の勢いに飲まれる形となり、退場者も出した中で0対3の完敗。土居も得点を演出することができずに後半34分にベンチに下がり、J1昇格の道が断たれることになった。
その試合終了後、土居はチームメイトとともにファンのもとへ挨拶に向かった。そこに降り注いだのは、サポーターからの鳴り止まない「山形ディオ」のコールだった。精一杯戦った選手たちを称える温かい声援の数々に、山形のために移籍し、誰よりも勝利を信じて魂を燃やし続けた男は、悔しさを噛み締め、涙を流しながら場内を1周した。
■「もう土居の涙は見たくない。来年は土居をJ1へ」
そして、土居が涙を流しながら場内を歩く様子をJリーグ公式エックス(旧ツイッター)が「鳴り止まないサポーターの声」「故郷・山形のために戦った男の涙」として公開すると、次のようなコメントが寄せられた。
「プロの涙です。彼が来てから山形は快進撃でした。だからこそ昇格したかった、でしょうね…。」
「聖真さんの涙みたらこっちまで涙止まらない」
「しょうまくん泣かないで!しょうまくんのおかげでチームはここまで来れたんだよ!しょうまくんがいなかったらチームは成し遂げる事できなかったと思う!怒涛の9連勝!チームを強くした立役者!」
「もう土居の涙は見たくない。来年は土居をJ1へ」
「土居に連れて行ってもらうんじゃない!来シーズンはサポも含め、みんなの力で土居をJ1に連れて行こう!」
今季のJ1昇格は果たせなかったが、「山形・土居」の挑戦が終わった訳ではない。来季はシーズン開幕時から土居がチームにいるのだ。この日流した悔し涙が、歓喜の涙に変わる日が来ることを、サポーターは信じている。2025年の土居のプレーにも大いに期待だ。