第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で連覇を目指して千葉県内で強化合宿を行っている青学大は3日、強化合宿の中でも重要な練習メニューの30キロ単独走を行った。駅伝を想定し、一人でも設定ペースで走れるレース感覚を養いながら、箱根駅伝よりも長…
第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で連覇を目指して千葉県内で強化合宿を行っている青学大は3日、強化合宿の中でも重要な練習メニューの30キロ単独走を行った。駅伝を想定し、一人でも設定ペースで走れるレース感覚を養いながら、箱根駅伝よりも長い距離を走り込んだ。
今年1月の第100回箱根駅伝3区(21・4キロ)で日本人歴代最高の59分47秒で区間賞を獲得した太田蒼生(あおい、4年)、同2区区間賞の黒田朝日(3年)、同5区2位の若林宏樹(4年)、今季絶好調の鶴川正也(4年)ら主力選手をはじめ、合宿初参加の徳本陽、黒田然らルーキーも設定タイム通りに走りきった。
午後1時30分頃に重要な練習は無事に終了。集合した選手に対し、原晋監督(57)は「青学大には近年10年で7勝のノウハウがあり、ここまで順調にきている。感染症や故障には十分に気をつけよう」と呼びかけた。
練習の最後には主将があいさつをして締めることが恒例。大学卒業を機に引退し、来春、地元テレビ局の福井放送にアナウンサーとして入社が内定している田中悠登主将(4年)が突如、アナウンサー口調で絶叫した。
「青山学院大学、2年連続8度目の優勝!」
チームメートの目が点になった直後、田中は普段の口調に戻って続けた。
「…という実況が1か月の今頃、大手町で鳴り響いていると思います。実現するために、あと、1か月、頑張りましょう」と話して練習は終了した。
田中のサプライズに選手たちは「キャプテン、びっくりした」と笑顔で顔を見合わせた。原監督も「さすがキャプテン、チームを盛り上げてくれた。ただ、アナウンス技術はまだまだですね」と笑いながら話した。
田中は「30キロを走りながら、きょうの締めの言葉を思いつきました」と笑みを見せた後、表情を引き締めて「あと、1か月、やるべきことをやっていきます。ひとりの選手としても調子は上がってきています」と話した。いよいよ、勝負の時が迫ってきた。