ラグビー・リーグワン1部の三重ホンダヒートが3日、都内で21日開幕の新シーズンに向けた所信表明会見を行った。出席したW杯2大会(19年、23年)連続日本代表のBKレメキ・ロマノラバ(35)が会見後に取材に応じ、エディー・ジョーンズ・ヘッド…
ラグビー・リーグワン1部の三重ホンダヒートが3日、都内で21日開幕の新シーズンに向けた所信表明会見を行った。出席したW杯2大会(19年、23年)連続日本代表のBKレメキ・ロマノラバ(35)が会見後に取材に応じ、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが掲げる「超速ラグビー」に私見を述べた。
16年から日本代表としてプレーし、通算20キャップを数えたレメキ。23年W杯では1次リーグのサモア戦、アルゼンチン戦にFBで出場した。今年エディーHCが復帰して以降は代表に選ばれていないが、本人も代表への意欲は「ないです」とキッパリ。「ホンダでプレーオフに行きたい。W杯とか五輪を全部経験できたけど、やっぱリーグワンとかトップリーグで優勝したことないので」。家族との時間も大事にしたいことも一因だと話した。
もちろん日本代表の試合はチェックしている。「見てるけど…うん。まあ、あんまり強くないなと」と苦笑いを浮かべたレメキ。エディーHCの復帰1年目は強豪相手に大敗が続き、テストマッチ11戦を4勝7敗で終えた。同HCが志向する超速ラグビーについては、厳しい見通しを示した。
「多分2015年のW杯の時は、その(超速)ラグビーがめっちゃ良かったと思う。けど今、どんなチームでもそういうラグビーにやってる。結局相手の方がフィジカルあるから、同じラグビーやると(フィジカルが)強い方が勝てる。今はコンタクトのところで全部負けてる、特にイングランド戦を見ると。もうちょっと考えながら変わんないと、多分上で戦えない」
歯がゆい試合を見ると、代表戦士だった血は当然騒ぐようで「(自分が)出たくなるよ!これだったら俺出せやって思ってるけど」と冗談交じりに話したレメキ。「まあ言わないけどね」と桜のジャージへの思いは封印し、4年ぶりに復帰したチームで全力を尽くす気概だ。「ホームで全部勝ちたい。トライ王を今年も目指す」と決意。1部初挑戦だった昨季、ホームで1勝もできず11位に終わったチームを、目標とするプレーオフ進出圏内の6位以内に導く。