J3のテゲバジャーロ宮崎のマスコットの名前が決定した。その一連の動向が、ファンの間で選挙における投票行動の重傷性を浸透…

 J3のテゲバジャーロ宮崎のマスコットの名前が決定した。その一連の動向が、ファンの間で選挙における投票行動の重傷性を浸透させるという思わぬ効果を生んでいる。

 日本は民主主義国家である。その日本のプロサッカーリーグであるJリーグとそのクラブも、ファンの声を何よりも大事にしている。

 宮崎は先月末、ある危機に陥っていた。新マスコットの名称をファンの声で決めることになったのだが、思わぬ方向へと話が進んでいきそうになったのだ。

 クラブが名前の募集を呼び掛けたところ、SNSで紹介する際に使用した仮称の「テゲバわんちゃん」が大きな注目を集めた。決戦投票に進む5案を決める予選投票では、その仮称がまさかの一番人気となってしまったのだ。

 正式に名前を決める決戦投票は、12月1日に行われるファン参加のイベントで行われることになった。また、イベントに参加できない人々のために期日前投票も行うという、手の込みようだった。

 投票結果は即日開票され、すぐにマスコットの名前が決まった。5つの案の中から、「ジャーロくん」がトップとなり、採用されることになった。

 クラブは票数などをSNSにて公開した。それによると、期日前投票の中間時点ではテゲバわんちゃんが先行。そこから締め切りまでにジャーロくんが逆転したが、差はわずかに1ケタ。最期には当日投票が大きくものを言ったことが分かる。

■「後半AT逆転弾みたいな決まり方(笑)」

 日本では今年、衆議院選挙が行われ、自民党が大きく議席を減らすなど政治の世界に変化が生まれた。そのうねりにも似たダイナミクスが、ファンの間に投票行動の大事さを思い起こさせたようだ。

「テゲバわんちゃんに愛着あったけど、今後のこと(ユニネームとかw)考えたらやっぱりジャーロさんかなって思ってた! おめでとう」
「大逆転w!」
「現地組の投票の成果出てるぅー!!」
「投票日の投票がいかに大事か わかりますなぁ」
「公正な投票結果なら、納得するw」
「おーっ! 私の1票も無駄では無かった!」
「後半AT逆転弾みたいな決まり方(笑)」
「得票数の推移が分かりやすい」

 多くの人の期待を担って誕生した新マスコット、ジャーロくん。J2昇格を狙う新シーズンの宮崎で、大きなうねりを生み出す一助となることが期待される。

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