「またお前か、ってなるのが心配ですけど」と冗談めかす稲森佑貴が、ことしもファウェイキープ率1位に輝いた。9シーズン連続9度目の受賞。キープ率80.957%は、昨年に自身がマークした79.269%を上回るツアー新記録となった。今季はショット…
「またお前か、ってなるのが心配ですけど」と冗談めかす稲森佑貴が、ことしもファウェイキープ率1位に輝いた。9シーズン連続9度目の受賞。キープ率80.957%は、昨年に自身がマークした79.269%を上回るツアー新記録となった。
今季はショットの精度に加えて「5ydでもいいから飛距離アップをと考えていた」ということもあり、シーズン中盤から試行錯誤。試合ごとに別モデルを試すなど模索が続いた影響もあって、ゴルフの調子は「絶不調」と悩む日々が続いていた。
それでも国内男子ツアー史上初となる80%の大台をマークして、ことしも「日本一曲がらない男」の称号を無事に確保。「未勝利で終わってしまったけど、調子も悪い中でJTに出られたのは良かった」と、今季の優勝者や賞金ランキング上位など30人が集う前週「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でシーズンを終えた。
来季の目標は、もちろん10年連続でのフェアウェイキープ率1位。「10年連続でキープしたら“稲森賞”になるのかが楽しみ。ちょっとした夢でもあるので、頑張りたい」と思い描く。キャリアの半ばにして、自身の名前を冠する賞ができたら最高だ。
加えて、シーズンを終えてできた目標は「メジャーに勝ちたい」。2018年と20年に「日本オープン」タイトルを獲って以来、メジャー優勝には届いていない。今季は「日本ゴルフツアー選手権」8位、「日本プロゴルフ選手権」2位、日本オープン3位とタイトルが見える位置で戦ってきただけに、「来年こそは」と誓った。(編集部・谷口愛純)