J2のファジアーノ岡山が、遠く離れた地まで駆け付けてJ1昇格を後押しするファンの様子を選手目線でSNSに投稿した。その心振るえる光景に、多くの人が感動の声を上げた。 Jリーグが佳境に入っている。最上位カテゴリーであるJ1では、熾烈な優勝争…
J2のファジアーノ岡山が、遠く離れた地まで駆け付けてJ1昇格を後押しするファンの様子を選手目線でSNSに投稿した。その心振るえる光景に、多くの人が感動の声を上げた。
Jリーグが佳境に入っている。最上位カテゴリーであるJ1では、熾烈な優勝争いが繰り広げられている。
一方で、2部リーグにあたるJ2も熱い。一足早くレギュラーシーズンを終えたが、J1昇格最後の1枠を争うトーナメント形式のプレーオフがスタートしたのだ。
今季のプレーオフでは、初戦でV・ファーレン長崎とベガルタ仙台、もうひとつのカードではモンテディオ山形とファジアーノ岡山が対戦することになった。
どのチームにとっても是が非でもつかみ取りたいJ1昇格だが、岡山の執念も並々ならぬものだったことだろう。他の3クラブと違い、J1を戦った経験はない。しかも、プレーオフには2度進出し、ともに昇格を逃した経験があるのだ。
そうした歴史も加味して、プレッシャーのかかる初戦だったかもしれない。対戦する山形は、因縁浅からぬ相手だったからだ。
岡山は2022年、過去最高のリーグ3位でレギュラーシーズンを終えた。J1昇格の期待を込めてプレーオフに臨んだが、その初戦で0-3と蹴散らされた相手が、山形だったのだ。
そうした過去も振り払って悲願を叶えるべく、選手たちは気持ちを高めていたはずだ。その思いは、サポーターも同様だった。
クラブがSNSに投稿した動画が、その思いを物語っていた。アウェイで臨む選手たちの背中を押すべく、遠く離れた山形の地で、スタジアム入りする選手たちを乗せたバスを多くのファンが大声援で出迎えたのだ。
■「わしが選手なら流れるものに霞んで前見えてないわ...」
ゆっくりとバスが進む道の両側を多くの岡山サポーターが埋め、大声援で気持ちを伝えている。車内から撮影された動画は、わずか1分8秒ならが、そのインパクトは絶大。選手たちが乗るバスの中まで響く声と人々の姿に、感動の声が続いた。
「岡山熱い」
「めっちゃ熱い」
「わしが選手なら流れるものに霞んで前見えてないわ...」
「やべぇ泣ける」
「何だろう、涙が止まらない」
「最高のサポーター」
「日曜日の遠方アウェイでこれはすぎょい」
この試合に、岡山は見事3-0で勝利した。12月7日のプレーオフ決勝では仙台と対戦し、レギュラーシーズンを仙台より上位で終えていたため、引き分け以上の結果を残すことで、初めてのJ1昇格が決定する。